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風俗文選
 
江戸時代の半ば、そば切り発祥の地について二つの説が現れたひとつがこの風俗文選で、信濃の国本山宿とある。江戸中期の俳文集。森川許六編。宝永3年(1706)刊。森川許六は彦根藩井伊家の家臣で、松尾芭蕉十哲の一人。芭蕉門下の文章を集めて宝永3年(1706)に編纂した俳文集「本朝文選」、後に改題した「風俗文選」の中で、「そば切りといっぱ もと信濃の国本山宿より出て 普く国々にもてはやされける」とした雲鈴という門人の説を紹介している。他のひとつは尾張藩士で国学者の天野信景が雑録(随筆集)・「塩尻」宝永(1704〜11)のなかに記した甲州・天目山だとする説である。
*甲州説・信州説の項参照。
 
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