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風鈴そば 風鈴そば売
 
貞享3年(1686)の江戸では、防火のためにうどん・そば切りの夜売りを禁ずるという御触書が残っていることからも、この頃にはすでに天秤を担いだ夜売りが盛んに出現していたことが分かる。大方は夜売りであったので夜鷹そばと呼ばれ、上方では、そばとともにうどんも売るので夜鳴(夜泣き)うどんといわれ繁盛した。 夜鷹そばは、「かけそば」専門で、その扱いも不衛生であったといわれるが、宝暦(1751〜64)の頃になると、屋台に風鈴をつけ、鳴らしながら担ぐ風鈴そば売が登場している。器なども清潔な物を使って「しっぽく」(かやくの一種)などの種ものも扱うようになっていった。それまでの夜鷹そば売りに対する差別化であったが、その後、夜鷹そばも風鈴を下げるようになって両者の区別がつかなくなったという。
 
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