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信州そば |
信州は早くから良質のソバの産地であり、そば切りの歴史においても「そばの先進地域」であった。信州の多くの地域では米や麦の栽培には適さずソバに頼らざるを得なかった背景もあり、一部の地域では五穀の筆頭がソバであったという歴史も残っている。そば打ちの技法やそばの食べ方でも古い時代の特徴を伝えていて、今もって丸延しは信州そばの特徴であり、辛味大根のしぼり汁の食べ方も信州が始まりとされる。「高遠そば」「戸隠そば」「富倉そば」などの独自性を貫いている一方で、信州そばの技法やそば文化を他の地域にも伝播して郷土そばを育てたことも見逃せない。代表例が出雲や出石、会津などは明らかである。 |
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