20060813

2006/08/13 Sun
チケットデビュー

コミケ三日目。男性向けメインでありおれのチェックリストも40オーバーで火を吹きまくってるので、本来ならば当たり前田のクラッカーばりに当然のこととして始発→炎天下で4時間瞑想が必須であるはずなのに、降って湧いた幸運でチケットを手に入れてしまったばかりに6時半ごろに起きだして7時台のゆりかもめに乗ると言う、コミケの神様にニーベルンヴァレスティでもかまされそうな背信行為ををををを!

07:11

うおおマジ余裕。コミケ行きのゆりかもめなのに、まだまだ乗れるスペースのある車両が汐留にやってくるなんて天災の前触れじゃないかしら!とかビビりまくってたのおれだけだった。Cくんは毎回毎回3日目はサークル入場だったし、Kさんはそもそもコミケ初参加だし、この感動と言うか驚きを誰に伝えることもできず普通にビッグサイトに到着。いつもなら駅改札を出て左側、一般参加者の列に加わるところを右側のサークル参加者通路へ歩を進めるこの違和感よ。

始発組はおろか徹夜組さえ横目にぶっちぎってチケットが回収される入場ゲートの直前で、やっぱりこれで良いのかと一瞬悩んだ。遠路はるばる滋賀からやってきて、炎天下で4時間並び、開場と同時のあの狂乱を乗り越えてようやく本を手にすることこそコミケの醍醐味だと自らに言い聞かせて生きてきたこの22年間はなんだったのか・・・!かと言って、せっかく貰ったチケットを額縁に入れて飾るべく(←チケットにはスペース番号とかサークル名が書いてある、ある意味レアアイテム)使いませんでしたとか言ったら後で何されるか分かんないので、一瞬悩んだのを一瞬で忘れてありがたく使わせてもらった。

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一般参加者よりかは当然早い入場だけどもサークル参加者としてはそんなに早くもなかったので、Cくんがよく言うような「誰もいない」ということはなくコミケの15時ぐらいのちょうど気だるさが漂う時間帯ぐらいの人の流れはあった。それでも人の量で言えば無茶苦茶空いてると言って良いほど少なかったのは事実。とりあえずさっさとCくんのスペースの設営しないことには動けない(Cくんのスペースなんだけど本人は開場前〜開始から半時間まではみつみ美里氏の本を買いに並ばなきゃいけないらしい)のでチラシの山から使えそうな団扇だけ引っこ抜いて残りを捨てに行ったりコミケスタッフに見本誌を提出したりが一通り済んだら、Cくんはみつみ美里氏のスペースへ並びに・おれはYさんところへ挨拶に。

スペースに行ったら本人が居なくてスコチさん(Yさんの手伝いで来てたんだけど、確か2年ぐらい前にこの人の本を買った覚えが。でも面識はない)が所在なさげに座ってはったので戻り待ち。戻ってきはったので挨拶やらチケットのお礼など言いつつ、設営準備が全然終わってなかったのでここでもチラシを捨てに行ったり次回コミケの申し込み用紙買いに行ったりして設営を手伝うことに。普段ならこの時間なんてのはビッグサイトを正面に見据えながら周りに同業者(どうごうしゃ)がゴマンと居る中で孤独な戦いを続けているはずなのに、軽く冷房の効いた室内で毎回いの一番に目指してくるはずのスペースで、しかもすでにそこの本は自分とCくんとKさんと兄貴の分をすべて確保できてて、なおかついつもなら他のお客さんに遠慮してちょっとしか喋れない人と優雅に談笑してるなんて!

結局10時の開場までずっと雑談して時間を潰してたよ。チケットマジ恐ろしい。

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10時ジャストのコミケ開始のアナウンスとともに、島中のチェックしてたスペースで本を購入。サークルチケットで入ってるひとでこの時間にこの辺ウロウロしてる人があんましいない(普通は徹夜組に対して強力なアドバンテージを持てる大手サークルへ行くらしい)のも作用してつよくてニューゲームみたいな状態になってて噴いた。なるほど「誰もいない」とはこのことだったのか。

以前はしっかり購入計画立てて回る順番とかもそれなりに考えながら回ってたんだけど、今回はこのチケット入場ということもあってその場その場で一番近いところから順番に回ればいいかなーという適当さでうろうろと。結局一時間半かけて東を全部回って、このタイムは例年とほぼ同じなんだけど明らかに「楽さ」は例年の比じゃなかった。今回はKさんの要望で良さそうな長門本は二冊買って歩くことになって結構大変だったのと、もっとちゃんと頭を使えばまだ30分ぐらいは短縮できそうなかんじ。

10:59

どのタイミングで撮った写真か忘れたけど、稀有馬屋だったかな?の外列で並んでる時に壁に空調設備があって、最初はここから空気が噴き出してるのかと思ったら落ちてたメッセサンオーの袋が思いっきり吸い寄せられており、持ってたタオルをひっつけてみたら落ちなかったのでパチリ。ものすげぇ吸引力。「よい子のみんなへ〜」の張り紙は無かった。

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東が買い終わって西へ行こうかなーと思ったんだけどとりあえずCくんのスペースにも顔を出しとかないとマズそうだったので拠点に戻ってみたら、CくんがいなくてなぜかKさんが売り子をやってはった。聞いてみたらみつみ氏の本を早々と買えた後一度は自分のとこに戻ってきたらしいんだけど、やっぱり色々回っておきたいとかでおれと入れ違いの形で放浪の旅に出てしまったらしい。Kさんも別にそれでいいやということで12時半ぐらいまで売り子を任されたらしい。何だかんだでおれも荷物が多くてへばってたのもあり、とりあえずCくんが戻ってくるまでスペースで待機したりたまに売り子やったり。て言うか売り子なんかやんの初めてじゃねいかおれ。

とか言ってる間にCくんが戻ってきたのでスペースに荷物置かせてもらってKさんと2人で西へ。この時間だったらペテン師氏とかすか氏のところなど、欲しいところはとっくに売り切れてるだろうから西に行くまいかどうかも迷ったんだけど、Kさんは西行ったこと無いんだしまぁ覗いておくだけでもいいかーというわけで行ってみたら、なんのかんので結構買えた。まぁ予想通りペテン師氏は売り切れ、葉庭氏は会場外販売だったから諦めたんだけど。

西もぐるっと一周回ったので東へ帰還。この日は朝からキシリトールガムしか口にしてなかったので、晩にはコミケで上京するたびに遊んでるKさんと晩飯食う予定(前日の晩にちょっと怪しいかもという連絡が入ってたけど)だったんだけどその時間まで何も食えなさそうだったので東西連絡通路にある軽食屋で飯を食うことに。一緒に西に来てたKさんは飯は良いから先にCくんのスペースに戻ってるよーとの事だったんだけど

12:57

このやる気の無いカツカレーに900円も払うことを考えたらその判断も正解だったかもしれない。つうか、店の表に出てるメニューと中で選べるメニューに差がありすぎて泣いた。コミケ期間中は大量の客を捌くためにメニュー限定してるのね。そんでこのカツカレーも大した量でも味でもないのにこのビッグサイト価格・・・分かってたけどさ!西で買ってきたいくつかのエロ本とかエロゲーの宣伝団扇とかを無造作にテーブルに置いてカレーを貪り食う。

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昼飯も食ったし買い物も全部終える事ができたので、また挨拶がてらYさんのとこにでも顔を出すかなーと立ち寄ってみたらスコチさんが居なくて本人が売り子しながら必死でスケッチブック描きまくってた。お客さんもバンバン来てるのに手元のスケブ処理に必死になってて、これは大丈夫なのかなぁと思いながら声をかけてみたら何かなし崩しにスペースに招き入れられてそのまま売り子をすることに。まぁここのチケットで入場した身だし・東も西も買い物の用事は全部済んでるし・CくんところはKさんも戻らはったし大丈夫だろうという事で延々売り子。あー、うん、正直な所、自分がファンやってるひとの売り子ができて喜んでたのは否定しないよ。98%ぐらい部外者だけど!

横で必死にスケブ書きまくってるYさんと適度に(あんまし声かけて邪魔になってもマズイので)雑談しつつ、お誕生日席だったから結構な頻度でやってくるお客さんの対応をしっかりやっておりました。自分で言うのもなんだし別にやましいことなんか何もしとらんのだけど、ネット上の付き合いこそ長いけど実際遊んだりしたのは昨日が初めてとゆーどこの馬の骨とも知れんやつに金銭管理任せちゃってホントに大丈夫なのかとか思ったよ!いやマジで悪いことはしてないすけど、つり銭間違えたりしたときの責任とか考えたら(後で分かったことだけどCくんのスペースでは釣銭が合わなかった[多かった]し)結構ビクつきながらやっておりました。

途中何度かスコチさんがフラフラと戻って来られて、そもそもこの席はスコチさんのだしおれが居座っても悪いかなとか思ったんだけど、スコチさんは売り子やらなくて良いのはむしろこれ幸いとばかりにそのまままた知り合いのところへ遊びに行っちゃったりしてた。まぁでもあれかな、ちょっとは居た堪れなさを予想してたのかもね。だとしたらスミマセンでした。て言うか自己紹介すんの忘れてました!はじめましてじゃないけどはじめまして!スミスって言います!

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そんなこんなで15時ごろに頼まれてたスケブを全部描き終えはって、もう随分遅くなっちゃったけど挨拶回りへ行ってくると言葉を残してYさんは旅立たれてしまった。うーん、前述したとおりだけど、ホントおれなんかに任せちゃって大丈夫なのかと思いつつスコチさんが戻ってくるまで一人で売り子。特に聞かれなかったけど、やっぱり中には勘違いしてるひとがいたっぽくて「頑張ってください」と声をかけられて妙な気持ちに。

飯を買いに行ったわけでもないのになぜかサンドイッチとプリンを持ったスコチさんが戻ってこられてから二人で売り子。おれが居ない間にそれなりに紹介をしておいて頂いたらしく、あとスコチさんが気さくなひとというのもあって普通にお喋りしながら店番してたんだけど、15時10分ぐらいに今回のコミケでよく見かけた人がスペースに来た。すか氏が沢渡慎二氏をYさんに紹介すべく挨拶にきはったんだけど、沢渡さんには一日目にブースに直接本を買いに行ったし三日目(と言うか、ついさっき)はすか氏のスペースで彼が売り子やってる所に買いに行って、そんで今度はおれが売り子やってる所に向こうから来てお会いするとかどんなミラクルだよコレ!沢渡氏は気づいてなかったみたいだけど!(←普通)

とりあえず10分ぐらいの差でYさんは挨拶回りに行っちゃってたのでその旨を伝えて、先方の本を頂きつつYさんの本を渡しておいたんだけど、この辺の挨拶とかスコチさんがやってくれても良かったんじゃないの!どう考えてもおれが応対するような人じゃないよ!とか思ったけど平気でもさもさとサンドイッチ食ってるスコチさんを見たら何を言うこともできませんでした。あの人は和みキャラだワァ。その後はもずく氏とスコチさんとがピクトチャットやり始めて、さすがにコミケ会場の終盤戦ともあって結構な数の人がピクトチャットやってたんだけど、執拗に空気を読まないネタを投下し続ける二人にゲラゲラ笑ってたらYさんが帰還。来客の件とか話してたらCくんのスペースが撤収を始めたとの連絡が。

こっちも15時半ごろから撤収を始めて残ってた本をひとつにまとめたり空になった段ボールを捨てに行ったりしてたんだけど、相変わらずスコチさんがDSやったまま全く手伝おうともしなくて噴いた。いつもこんな感じらしいけどホントマイペースな人だわ。まぁそのためのヘルプ要員としてのおれなんだろうけどね!という訳で撤収作業全部済ませて、あとは終了の合図を待つばかりと言う段になったら飲み会の予定入れてたKさんから電話。今通話履歴みたら15:59と言うドンピシャな時間だったせいで、当然終了の拍手と歓声で全然まともに通話できなくて笑った。後でかけ直すことにして、とりあえずここでYさんとスコチさんにお礼を言ってお別れ。CくんとKさんと共に大量の荷物を抱えてゆりかもめで汐留に戻ることに。

会場から外に出たあたりで改めてKさんと電話したんだけどどうやら都合がつかなさそうだったので今回は縁がなかったと諦めることになった。まぁーカバンがパンパンになるほど荷物あったし、連れ2人が疲労困憊で特にCくんなんか会話のリアクション無くなってたぐらいだからしゃあないかなーと言ったところ。よく考えたらいつも三日目は拍手聞いてからCくんがチケット貰ってるひとのところの撤収作業手伝って、それからの帰宅だったから閉幕から30分ほどズレて帰ってたんだけど、終了直後のゆりかもめはいつにもましてすげぇ人だった。いや乗ってからの混み具合は例年通りだったんだけど、乗るまでの国際展示場前駅の人の量がえらいことになってた。

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無事(?)汐留についたら荷物を降ろして休憩。

17:23

とりあえず積んだ写真。Kさんに言われてた長門本とかまだ分ける前だったので実際はこれより少ないですけど、これをカバンに入れたままウロウロしてたのを考えたらよくがんばったなーおれ。とは言っても何だかんだでやっぱり例年通りぐらいの購入数に落ち着いてるふーしーぎー。疲れてたせいもあってか戦利品の確認とかせず横になってたらそのまま寝入ってしまったようだ。

ふと気がついたら同じくみんな寝ちゃってて、もう21時をとっくに回ってたので慌てて叩き起こして晩飯に連れ出すことに。新橋まで歩いて出て行ってあっちこっち見て回ったんだけど、いつも東京に来たらお世話になってる天丼屋が盆休みでやってなかったので結局牛丼チェーンの松屋で済ませた。

22:19

滋賀の国一沿いにあるところはごはんお代わり無料なんだけどここではそう言うサービスやってないみたいだった。ああいうのって全国共通でやってるもんじゃないのか。ともあれおなか一杯になったので、ゆっくりアジトに戻って余ってる本などの再配分(分担で買ったりしないんだけど、いくつかついでに買って帰るのもあるので)して、ゆっくりテレビみてゆっくり就寝。コミケ三日目の後に一泊おいてから帰るのは初めてだったんだけどやっぱし楽だわ。