20060812

2006/08/12 Sat
耐久オフ

いつもなら中一日(コミケ二日目のこと)は一人東京観光にあててるんだけど、ダメ元でYさんに遊ぶ打診したら普通にゴーサインが出たのでオススメスポットやら飯屋やらいろいろと案内してもらうことに。とりあえず昼の12時に秋葉原集合だったから10時ぐらいにノソノソと起き出して、CくんやKさんの予定(あとで聞いたところによると時間はズレてたけど彼らも秋葉原とか行ってたらしい)とか聞きつつ出発。

11:27

ゆりかもめ新橋駅。本来ならこの日の夜に東京湾の花火大会が予定されてたんだけど天候不順によりこの時点ですでに中止が決定してたみたい。この青コーンが何を整列させるためのものなのかはわからんけど、写真奥の壁伝いにズラーっと花火客っぽい人が列を作っててその横で駅員さんが花火大会順延の旨を叫びまくってた。そもそもまだ昼前だってのにご苦労なこって!とか思ったけど4時間も後で始まるコミケのために始発の電車に乗ってるおれらも大して変わらんなと思って納得。

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11:50

ほぼ時間通りに秋葉原に到着。そう言えばにえぞくんとオフで遊ぶときはいつもこの電気街口で待ち合わせしてたんだけど、一年半来ない間にずいぶん様変わりしててびっくりしたよ、と言っても写真の駅舎の向かい側の話だからこの写真だけ見てもサッパリだろうけど。話には聞いてたけど路地裏っぽさが全くなくなっててこっちが正面出口だと言われても違和感ないぐらい綺麗に整備されてた。しばらく待ったら時間通りにYさんと合流。彼とは過去三回のコミケにおいてサークルスペースでお会いした事はあったけど、コミケの外で会うのは初めてなんだよなーとか思ったら急に緊張してきたのは秘密。まぁクロムとかGRAWとかの360ゲーを通してずっと遊んでるんやけど。

挨拶もそこそこに適当に歩きながら最近のゲームの話とかしてたら、本当に適当に歩いてたのでわざわざ秋葉原で集合した理由というかとりあえず第一目標であるところのメッセサンオーカオス館(※クラブセガの裏手ぐらいに移転した)とは全然違う方向に行ってた。何だかんだでやっぱりそれなりにテンパってたんだなおれ。

12:32

カオス館に到着したら早速店頭デモでDeadRising(北米版)の宣伝動画垂れ流してやがんの!置いてある試遊台ではグロゲロゲーことPreyのデモが動いてるし、やっぱカオス館はカオスだな!とか言いつつ店内へ。DeadRisingは国内版が規制入りまくった挙句に発売日が二ヶ月遅い上に8000円ぐらいすると言うトリプルパンチ効果で、日本中の360オタが悲鳴を上げながらリージョン無しの北米版に突撃しているであろうことが容易に推測され、その最先鋒であるところのカオス館では入荷と同時に即売り切れだから置いてないだろうと踏んでたのに普通に並んでた。でも通販で買うより2000円ぐらい高かったのを見てYさんもおれもどうするべきか悩む羽目に。

結局今すぐ買っても、360起動したらスカッドメンバにクロムに召集されるだろうし通販で買ったほうが良いかなというYさんの言に従って一度は店外に出たんだけど、せっかく秋葉原まで来たんだしこのままだと結局日本版までぐずぐずと待つ事になりそうだし、そうなってしまえば多分日本版も買うことなく終わってしまいそうな予感があったので意を決して買ったら「スミスさんが買うなら俺も買わなきゃならんじゃないすか」という謎の理屈でYさんも一緒に購入。さすが360ユーザはよく訓練されてるぜ!

おれは朝からなにも食ってなかったし、時間に余裕があれば秋葉原ヨドバシとかメイド喫茶とか行ってもいいかなと思ってたんだけど、この後観る予定のYさん推薦映画「時をかける少女」はテアトル新宿だけでしかやってない上に指定席じゃないから早めに行かないと入れない・座れないとか悲惨な目にあうとのことで、観ようと思ってる回は14:40からの回だからまだ上映まで一時間以上あったんだけど一路新宿へ。道中失神しそうな話をいくつか聞かされて、今思ってもよく耐えたなおれとか思う。

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で、テアトル新宿に着いたんだけど

13:26

映画のチケットを求めてこんだけ人が並んでるのを見たのは何年ぶりか・・・。つうか大阪でも京都でも滋賀でもおれが行くようなところは殆ど巨大シネコンばっかで全席指定とか複数館上映とかが当たり前だったこともあり、こんなカツカツな東京マジ狂った街!とか思ったら1度ここで「時かけ」を観てるYさんも前回来たときはこの時間でこんなに並んでなかったとのこと。噂が噂を呼んで封切りから加速度的に人数増えて行ってるんだろうなぁとか言いながら購入列待ち。

13:38

チケット買えたんだけど、よく見るとこの写真には間違いが。おれらは14:40からの回を買いに来たのに、持ってるチケットは16:45からの回なのです。カウンターで「14時台のは何番目ぐらいになりますか(←チケット番号が整理券になっててその番号順に入場することになるから若い番号でないといい席が取れないし、最悪200番台ぐらいになると立ち見になるやもしれないらしい)」と聞いたら思いっきり二百数十だったので一回遅らせたのです。なのに90番とかなにそれ!と思ったけど一番ビビってたのが案内してくれてるYさんだったから敢えて何も突っ込まなかったよ。

チケット買えたのはいいけど上映までまだ三時間ぐらい余裕ができてしまったので、それじゃその辺うろつきつつ昼飯でも食って時間つぶしますかーということに。雨が降ってきたので映画館の道向かいのコンビニでビニル傘を買いつつなぜか画材屋「世界堂」(←PGR3にもでてくる)へ。看板に掲げられてる売り文句が「日本一安い画材屋」というのを見て、普通こう言うところの売り文句っつったら「日本一の品揃え」じゃないのかとかツッコミを入れつつ、そう言えば画材屋なんか入ったこともなかったのであれやこれやと道具の解説とか聞きながらスケッチブックとボールペンを買うのに同行。いくら探してもコピックが見つからなかったので諦めて店員に尋ねたら当社では扱っておりませんと言われて驚愕してはったけど何がどう驚くべきことなのか分からず。

晩飯にはバイキングを予定してたんだけど映画が一回遅れた分余裕ができた、というよりそれまで腹が持たない気がしたのでロッテリアでおれだけ軽く食うことに。適当にセットメニュー注文して店の奥の端っこの席に陣取ったら人目を忍んでラクガキショータイム。とは言っても、Yさんは絵を書く人だけどおれは絵心以前の問題として中学時代に美術の内申が1点だったほどのやる気のなさっぷりなので雑談しながら見てるだけだったけどね!昔コミケ上京したときにKさんにも言われたことだけど、絵を描くのにはもんのすごい抵抗というか恥じらいがあるからなぁ。いや絵だけじゃなくてクリエイティブなこと全般に対する言いようの無い恐れみたいなのがあるかんじ。ダメだねー、君たち。

まぁおれがダメダメなのは100歩譲って良いとしてさ、目の前で自分が偏執的に好いてる絵描きさんが長門描いてたら普通なにもできないっての!という辺りのオーラを主張しても描きづらいだろうから何とか意識しないように自然に会話を続けようと努力するおれ。なんだかんだであっという間に時間はつぶれたんだけど、いろいろ描いてる時に入れ替わり立ち代わる隣のテーブルのひとが大体すごい目でこっちを見てくるのがおもしろかったよ。んなもん気にする必要なんか1ミクロンもありゃしないんだけどさ!目の前で描かれる長門絵に感動したり右脳と左脳の話を聞いたりサークルチケット貰ったりしてる間に映画の時間になったので映画館へ。

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んで「時かけ」。ネット上でいくつか評判をみておりYさんも凄い勢いで絶賛してたんだけど、結構昔に買ったツガノガク版の漫画が見事に表紙だけでアレだった(今ではそれがハルヒ漫画版にシフトしてるとか言う話)からちょっと構えて観たんだけど、結論から言えば絶賛してしかるべき内容。Yさんはそう言う期待とか先入観とか持たない方が楽しめますよーとか言ってたけど、面白いと思って面白い箇所を探しながら見ても十二分に楽しめる内容だと思った。アニメ映画にしては長尺とは思えないほどテンポは良いしオタネタに頼ってない笑いどころもあるし時間遡行をこぎみよく表現してるし、何よりも、泣いたり笑ったり怒ったり戸惑ったりするキャラクタの感情表現がおそろしくストレートで、オーバーだからこそ高校生っぽさがしっかり描かれていて大変素晴らしかった。生きてる感じがした。

ただまぁ映画外の厄介な点として、時期が時期だったからか映画見に来てるやつがどいつもこいつも(←おれも)オタばっかで、普通に笑いどころでは声を上げて笑う奴がいるし・感動どころで感嘆の声を上げる奴がいるし・映画が終わったら一斉に映画の感想とか批評とかを始めたのが勘弁してほしかった。オタの生態系には西も東も関係ないんすな!感動したのはおれも同じだし言いたいことは分かるんだけどせめて劇場から出るまで待てよと思った。それもこれも単館上映の弊害か・・・!

18:53

映画が終わって出てきたら次の回待ちの人が列を作ってた。16:45からの回ですらかなり混んでたけど次の回もこれじゃ普通にチケット売り切れたんだろうなぁというのを横目に見つつ映画の感想を鼻息荒く語りながら、今回の東京遊び計画に際して「何か美味い食い物屋案内してください」と言う非常にアバウトなオーダーをして困らせつつ、結局Yさんの友人がオススメしてくれた東京駅前にあるバイキング屋へ。

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19:36

JR東京駅の丸の内南口だかを出て東京中央郵便局の並びにある東京ビルだかなんだか大層な名前がついたオフィスビルの三階にある「野の葡萄」。結構人気のある店らしく混んでる時は20分ぐらい並びますよとか脅されたんだけど20分なんか「待つ」の内に入らないぜHAHAHA!とか言いつつ行ってみたら、確かに店の前で何組か並んではいたけどものの5分ぐらいで中に入れた。おれは勿論のことYさんも初めて来る店らしく、そもそもこんなビルにジーパン姿で入って良いものかどうかとかビビってたんだけど普通に晩飯を食いに来てる家族連れやらカポーなんかが大勢居て、話されてる言語が東京弁と言う部分以外は特におれが積極的に排除される要素はなかったよ!

そう言えば入店待ちしてるひとが名前を書くリストに「名前はひらがなで書け」って書いてあるのにみんなカタカナか漢字で書いてるのは何でだったんだろうか。関東人の反骨精神か、とか言いながらYさんが一人だけしっかりひらがなで名前を書く姿に男気を感じた。

19:48 20:23

料理はこんなかんじ。晩飯ご一緒と言えば宴会、宴会と言えば酒、酒と言えばビール!と言う安直な発想のおれはビール飲まないと死んじゃう体質なので、ただでさえバイキングなのに飲み放題もつけてもらってガバガバ飲んだ。Yさんはあんまし酒好きじゃないと言うかビール一杯でベロンベロンになってしまうと言うか次の日に響いたらおれが刺されるという政治的配慮により食うだけだったんだけど、なんつうか二人とも凄い量食ってたような気がする。

自然食材とか健康志向とかロハスとかそんなキーワードが浮かぶ店だったんだけど、健康志向の割には味付けがかなり若者向けっちゅうか濃い味がついててどれもこれもバイキングらしからぬ美味さなのな。そんでメニューがものすごい豊富で、実際のところ酒飲んでたってのもあるけど1品につき1回ずつ・しかも少量しか取ってないはずなのに全種類食う前に腹が限界を迎えたからなぁ。これで120分食い放題2600円は爆安だぜええええええとか心で叫びながら料理を取ってくるごとに写真撮ってるオタ二人マジきめぇwww

最初はまぁ腹いっぱいになったら出るかとか言ってたのに結局120分フルで色々食ったり駄弁ったりしたし、単品で頼んだら一杯500円の生中(エビス)を4杯飲んでとりあえず元を取ったし、妙にサウナっぽい木の香りがするのがツボに入ったお茶も飲んで、ホント大満足のお店だった。この店を紹介してくださったYさんのお友達の方、本当にありがとうございました。一回来店で1ポイント、50ポイント貯まると食事一回サービスのポイントカードは絶望的だけどね!

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店を出たら21時半ごろで、予定聞いてみたら電車がある時間だったら何時まででもオッケーっすよーとのことなのでYさんにも汐留のアジトの夜景を見せておくことに。いや本当の目的は夜景じゃなくて、今回も京都土産を持ってきてたんだけどちょっと重たい物だったので今日の東京観光中持って歩くのはアレだし、かと言ってコミケ会場で渡しても夕方まで帰れないんだし温まっちゃったらヤバそうだったのでこのタイミングで渡して持って帰ってもらうのがベストだと判断したのです。

汐留なんか来たこと無いとビビりまくるYさんをなだめすかしつつ、ウワサの億ションに着いたらおれとかCくんが初めてここに来て呆気に取られたのと同じ反応してたよ。すかさず例のカメラで動画を撮り始めて、マンションの部屋に入るまでに自動扉二回と部屋のドアに一回の計三回も鍵を使わなきゃいけないセキュリティの大げささに一々驚く姿に全米が和みつつ、そう言えばCくんとは面識あったけどKさんとは初めてだよなーとか思いながら二人に適当に紹介して夜景撮影会。汐留歩いてるときには高所恐怖症どうこう言ってたけどやっぱりあの夜景をスドバーンと見るとその辺吹っ飛んでたみたいだ。うへへ。

撮影タイムが終わったら長く引き止めちゃっても明日に響くだけなんで土産物を渡しつつ撤収。新橋まで送り届けて今回の東京観光は終わったんだけど、よくよく考えたら昼の12時から夜の23時ぐらいまでずっと遊んでたことになるのな。オファーする前に予想してた計画では晩飯のタイミングに合わせて合流してお酒飲みつつ2時間ぐらい遊んで解散かなーと思ってたんだけども、終わってみればホントに半日を費やしてあっち行ったりこっち行ったりした非常に濃い一日だった。と言うかむしろ、濃すぎるぐらい。

デッドラも買えたし長門絵ショータイムも見れたし映画も面白かったし飯も美味かったし、なにより、いろいろと込み入った話ができてとても面白かったです。次遊べる機会はいつになるか分かんないですけど、大津プリンスホテルに来ることがあったら是非とも声をかけてくださいね!チャリで行きますんで!

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サークル参加チケットも貰ったのでもう次の日は朝早く起きなくて良いんだけども、まぁ念には念をと言うことで「時かけ」がいかに素晴らしいかを布教しつつ早めに睡眠。ちなみに今日の話を別視点で見たいひとはザッピング機能を使ってこの辺にいくと面白いカモネ。