脚高蜘蛛追跡 第四章 羽化


キアが逃亡劇を演じた老人福祉施設は非合法組織の隠れ蓑として利用されていた。
僕らは旧知の警察官・堂島順慶(どうじまじゅんけい)警部から組織暴力対策班の刑事に引き会わされる。
捜査の妨害をするなと釘をさされ、キアはしばらく謹慎しなければならなくなってしまう。
一方、僕は加茂川忠の協力で、村の駐在が北野朝一の片棒をかついでいることを知る。
久実の所在を確かめようと焦った僕は、危うく北野家にたむろする剣呑な連中に捕まりそうになり、キアに助けられる。
キアは僕の身を案じ、事件から手を引くよう忠告してきた。
しかし、僕らの行動はすでに久実を追い詰めている。
堀川志帆や北野清子との約束を守るため、僕たちは一か八かの賭けに出た。
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