残存オゾンの分解処理


法規制

 オゾンは大気汚染防止法に定める大気汚染物質ではないため、その排出に関する法的規制はない。しかし、先に述べたように強い毒性を有するため、排ガス中のオゾンを処理することが望ましい。

熱分解

 オゾンの分解は発熱反応であり、活性化エネルギー以上の熱量が与えられるとオゾンは熱分解する。また、オゾンは種々の金属および金属酸化物表面で分解して酸素となる。
 一般に、この触媒式分解反応は熱分解よりも低温で起こるので、コスト面で有利であり、もっとも広く用いられている。触媒としては MnO2、Fe2O3、NiO などがよく用いられ、これらを 323〜423K 程度に加熱してオゾンガスを通せば、接触時間 0.5〜5 秒程度で分解反応が行われる。

あっという間に消滅


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