1972(昭和47)年11月28日午後7時51分(日本時間11月29日午前1時51分)頃、コペンハーゲン発モスクワ経由羽田行き日本航空(日本航空インターナショナルの前身)446便DC-8-62型(JA8040)が、モスクワ・シェレメチェボ空港を離陸した直後に失速し滑走路端から約150mの地点に墜落した。
この事故で、運航乗務員6名、客室乗務員7名、日本航空職員1名、乗客62名(内日本人52名)、計76名のうち、運航乗務員6名、客室乗務員2名、日本航空職員1名、乗客53名、計62名が死亡し、客室乗務員5名、乗客9名(内8名日本人)、計14名が重傷を負った。
副操縦士が誤ってスポイラーを展開させたのが失速の原因と見られたが、事故原因は特定されなかった。ソ連の事故調査報告書は、スポイラーの誤展開の可能性の他、エンジン防氷装置を作動させずに離陸したことによって、エンジンの空気取り入れ口が氷結して出力低下を起こした可能性についても言及している。
DC-8においては、離着陸時にスポイラーを誤って展開したことによるとみられる墜落事故が他にも発生しており、後にスポイラーは飛行中に展開しないように改修された。
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著者名 | 書 名 | 出版社 | 刊行年 | 頁 数 |
柳田邦男 | 新潮文庫 | 年 | 頁〜頁 | |
山本善明 | 講談社 | 1999年 | 214頁〜228頁 | |
山本善明 | 講談社 | 2001年 | 110頁〜116頁 |