事故詳細

　1972（昭和47）年6月14日現地時間午後8時16分（日本時間午後11時46分）頃、東京発バンコク経由ニューデリー経由ロンドン行き日本航空（日本航空インターナショナルの前身）471便DC-8-53型（JA8012）が、ニューデリー・パラム空港への着陸進入中に空港の手前18.7Km地点のニューデリー郊外のジャムナ河畔に墜落した。
　この事故で運航乗務員3名、客室乗務員8名、乗客78名（内日本人10名）、計89名のうち、運航乗務員3名、客室乗務員8名、乗客75名、計86名が死亡し、乗客3名が重傷を負った。さらに、地上で作業をしていた現地人4名が死亡した。
　事故機はジャムナ河の堤防に接触して墜落した。墜落の直前に滑走路がないことに気付いたパイロットは着陸復行のためにエンジンを最大出力にしたが間に合わなかった。
　事故原因として、ニューデリー・パラム空港のILSは精度が悪かったことから、事故機がゴーストビームに乗って墜落した可能性が指摘されたが、インド側は、残骸を調査した結果、事故当時操縦していた副操縦士席のフライトディレクターがオフになっており、このことに気付かず進入をしたことが原因であると主張した。
　本件はわが国の航空会社が外国で起こした初めての墜落事故である。

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著者名	書　名	出版社	刊行年	頁　数
柳田邦男	続・マッハの恐怖 (新潮文庫)	新潮文庫	年	頁〜頁
山本善明	墜落の背景―日航機はなぜ落ちたか〈上〉	講談社	1999年	185頁〜202頁
山本善明	日本航空事故処理担当 (講談社プラスアルファ新書)	講談社	2001年	91頁・95頁〜98頁