CRJ(カナディアン リージョナル ジェット)

 CRJ(Canadian Regional Jet:カナディアン リージョナル ジェット)は、カナダBONBARDIER社がビジネスジェットのチャレンジャーをベースに1989年に開発に着手した短距離向け双発ジェット旅客機である。原形1号機の初飛行は1991年、翌年7月31日に型式証明を取得、1992年から量産を開始した。わが国ではカナダ製航空機はなじみが少ないこともあり、なかなか導入されなかったが、50席というキャパシティがこれまで小型ジェット旅客機でさえ採算が合わない地方路線でさえも採算に乗せることが可能にすること(経済性)や、高いパフォーマンスと安全性、居住性などが注目され、フェアリンク(現IBEXエアラインズ)が2000年に初めて導入し、次いでJ-airも導入を決定、運航が開始された。
 胴体断面や与圧能力はチャレンジャーと同じであるが、機体を約5.7mストレッチ、主翼を再設計し高速飛行に適した形状に変更するとともに、機体構造の強度を増し、燃料タンクを増設した。2基のターボファンエンジンを胴体尾部に設けている。
 CRJのシリーズとしては初期型の100型の他に100型の最大離陸重量を上げ、燃料搭載量を増し、3000kmの航続性能を持つ長航続型の-100ER、-100ERの航続距離をさらに延ばした-100LR、登載エンジンを換えることで、燃費の改善と航続距離の延長、速度と離着陸性能を改善した200型(1996年路線就航)、その改良型の-200ER、-200LR、200型の胴体を引き延ばして、定員70席とし、エンジンも低燃費のものに換装、主翼の改良、高揚力装置の強化で離着陸性能を上げ、水平尾翼も大きいものに変更したCRJ700(2001年路線就航)がある。
 日本では、100型と200型がIBEXエアラインズJ-airで運航されている。

スペック100型200型
全幅21.2m21.2m
全長26.8m26.8m
全高6.2m6.2m
最大離陸重量21523kg23000Kg
巡航速度-859Km/h
航続距離1800Km3045Km
エンジン型式CF34-3A1GE CF34-3B1
座席数50席50席

関連事件事故

〔海外(世界の航空事故総覧)〕

その他の旅客機

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