野焼き奮戦記
2003年7月16日
 長引く梅雨で、1学期中には無理かと思っていた野焼きでしたが、久々に続いた晴天の今日。思い切って野焼きを決行する事にしました。
 早々に用意してあったバーベキュー用の炭は15キロ。そして、今年は、熱を逃がさないために耐火煉瓦も少し用意してみました。6月に子どもたちが作った土笛は、音楽室で十分に乾燥してこの日を待っていたのでした。
 さて、今日は、突然の野焼き決行だったので、授業として時間はとれず、野焼きの様子を子どもたちにゆっくり見てもらえないかなあと心配していましたが、たまたまこの日は、6年生が運動場でリレーをする企画があったようで、ちょうど、運動場に出てきた子どもたちの前で、野焼きの点火をすることができました。その後も、休み時間や放課後、野焼きの様子をのぞきにきてくれた子どもたちもありました。
9:55 点火
1:00 火力アップ
10:55 炭を広げる
11:40 土笛を寄せる
2:30 作戦変更!「炭は外・笛は内」
4:50 焼成完了 ちょっとなま焼け!?
徐々に炭を足して、まわりの土笛をあたためながら地面の水分を抜くために炭の範囲を広げていきました。
広げた炭を一度中央に寄せて、あたたまった土の上に土笛が来るようにまわりの耐火煉瓦を寄せていきました。。
時々木材も加えて火力アップを図りながら、火のあたりが良くなるように土笛をまわりに積み上げてきました。
一番火に近い土笛から変色が始まり、焼き上がった作品から取り出していきました。しかし、外側にある土笛がなかなか焼けません。熱が中央に集まってしまうのです。そこで、思い切って作品を内側へ炭を外側に大移動です。炭と作品が直接触れると、作品が破裂してしまうので、慎重に作業を進めました。
今回も野焼きに備えていくつか陶芸の本にあたってみました。それによると徐々に作品の温度を上げていき、最終的には火中に放り込んで、一気に焼き上げるということになっています。しかし、十分に熱したと思っていても直火に触れると、やはり破裂してしまいます。そこで、まわりから徐々に火を近づける方法でしか焼けませんでした。素焼き独特のきれいな肌色にはなりませんでしたが、破裂による欠損を最小限にとどめることができたと思います。とはいえ、やはり予告していたとおり、いくつかの作品は、欠けてまいました。ごめんなさい。先生の予備の土笛で辛抱してね。
子どもたちの感想