第79回 おすすめの1枚
(2003/12/15)

 Jeff Buckley 「Live At Sin-e」 発売年:2003年
彼の死後に発表されたモノの中ではベストではなかろうか?
オリジナルもさることながら、カバー曲が誠にすばらしい〜。ボブ・ディラン、ヴァン・モリソン、レナード・コーエン、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、ツェッペリン、ニーナ・シモン等まで。全ての曲がギターでの弾き語り。デビュー前のシンプルなライブ録音でありながら、オーラがほとばしっている。
マジすばらし。

第78回 おすすめの1枚
(2003/12/1)

 Ry Cooder 「Paris,Texas」 発売年:1984年
同名の映画サントラ。ブラインド・ウィリー・ジョンソンのスタイルを基調に全編アコギのみの1枚。スライド・ギターを収録したアルバムとしては、究極の1枚といえるかも。
スライドが弦にこすれる音、ノイズの全てが音楽の一部になっておる。ありがたいのぉ。

第77回 おすすめの1枚
(2003/11/13)

 The Blue Break Beats/Various  発売年:1992年
ブルーノートから出されているコンピ・シリーズ。(〜vol.4まである)
グルーヴィーな曲に焦点をあてており、サンプリング・ネタとしても使えそうな曲の宝庫!〜
「グルーヴィーなジャズを聞きながら、お酒でも飲みたいぬぁー」という人にはぴったりだー。

第76回 おすすめの1枚
(2003/10/20)

 Stevie Ray Vaughan 「In The Beginning」 発売年:1992年
デヴィット・ボウイ「レッツ・ダンス」にフューチャーされ注目を集め、公式デビューとなる'83年から遡ること3年。地元テキサス、1980年のFMオンエア用音源が公のものとなったのは、彼の死後2年がすぎた92年のこと。デビュー3年前のライブ音源だが、既にスタイルは確立されている。
アルバート・キング スタイルからバディ・ガイ、そしてジミヘンまで、かっちょいいブルーズ・ギターが炸裂する。しびれる〜。

第75回 おすすめの1枚
(2003/9/10)

 Saigenji 「Saigenji」 発売年:2002年
むかし、外人に勝てるのはアントニオ猪木だけと思っていた。
でも今はイチローもいるし、松井も中田もいる。
音楽界には、Saigenjiがいた。
一年半前、下北のライブ・バーで彼を初めてみた。猪木のえんずい切りを初めて見たような衝撃だった。
彼が日本人でよかった〜。

第74回 おすすめの1枚
(2003/8/5)

 Jim O'rourke 「Half To A Threeway」 発売年:2000年
ジャケット・カワユイから好きです。「ユリイカ」の延長上にある4曲入りEP。アコースティックでポップなジム・オルークが楽しめます。最近はソニック・ユースのメンバーとして活躍している。
が、もう他人のプロデュースやったり、ソロ作ったりしないのか?

第73回 おすすめの1枚
(2003/7/20)

 Tim Buckley 「Dream Letter」 発売年:1990年
ティム・バックリィ、68年のロンドン公演でのコンサートの模様をおさめたライブ盤。22年後の1990年になって発売された。
バックをかためるのは、デビューの時から彼を支えてきたジャズ畑のミュージシャン。ティム・バックリィの天使のような声とのマッチングが素晴らしい。ヴァイブ奏者ディヴィッド・フリードマンが後ろでいい〜味を出している。
「ジャズ」「フォーク」「アシッド」、3つの言葉がぴたっとくる名盤だと思います。

第72回 おすすめの1枚
(2003/7/5)

 Shirley Collins/Davy Graham 「Folk Roots, New Routes」 発売年:1964年
トラディショナル・フォークの歌姫、シャーリー・コリンズとイギリスを代表するアコギ・ギタリスト、デイヴィー・グレアムの共演盤。
アラブ/インド音楽の要素をギターで表現しょうと試みているうちに変則チューニングを編み出したグレアム。彼が確立した奏法は、バート・ヤンシュ、ジミー・ペイジ、マーティン・カーシーなど色んな人に多大な影響を与えた。ボクもなんか影響受けてるみたい。

第71回 おすすめの1枚
(2003/6/15)

 Wilco 「Yankee Hotel Foxtrot」 発売年:2002年
昨年、世界の多くの音楽雑誌で02年度ベスト・ディスクの1枚に選出された作品。オルタナ・カントリーと言われてきたウィルコが大きく脱皮をはかり、商業的にも成功した1枚。
うーん、たしかに良く出来ている。
もともとは、01年夏には出来上がっていた本作をレーベルが「風変わりすぎる」と発売を拒否。しょうがないのでバンドは新たなレーベルを探しながら、ウェブ・サイトで全曲を公開したところ大反響を呼び、とんでもないことに。レーベル獲得後、いざ発売されると全米初登場13位の好成績。
世の中、何が起こるかわからないからおもしろい。

第70回 おすすめの2枚
(2003/6/1)

 Velvet Underground & Nico Velvet Underground & Nico」 発売年:1967年
アンディ・ウォーホールによるあまりに有名なバナナ・ジャケット。ウォーホールのバック・アップを受けて登場したヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバム。発売当時は一部のマニアに高く評価されただけで商業的にはまったくの失敗であった。しかし、このアルバムがなかったら後のパンク〜ニュー・ウエイヴ・ムーブメントは生まれなかったともいえる。今もなおその影響力はデカイ。
ニコの参加は、元々メンバー達の望んだところではなかったが、彼女のノッペリとした、けだるいヴォーカルが素晴らしい効果を与え、アシッドな雰囲気を作り出している。
ワタシ好きです、このアルバム〜。

 Velvet Underground Velvet Underground V」 発売年:1969年
ニコとジョン・ケールは既に脱退し、ダグ・ユールを加えて作成された3枚目。その分ルー・リードの個性が全体的に出ている。2枚目のアルバムでのノイジーなギターや不協和音などのアヴァンギャルドなサウンドは影を潜め、繊細なサウンドとポップなメロディーで占められている。
ワタシ良く聴きます〜このアルバム。

第69回 おすすめの1枚
(2003/5/15)

 John Matthias 「Small Town, Shinig」 発売年:2001年
なーんか好きなジャケットです。
レディオヘッドのストリングス・アレンジなどで知られるジョン・マサイアスのファースト・アルバム。良いです。ボクぁ〜好きだな、こんなの。
生楽器中心の宅録風な感じもグー。
ミックスにはトム・ヨークも参加。

第68回 お勧めの1枚
(2003/4/25)

 Marcos Valle 「Previsao Do Tempo」 発売年:1973年
これが73年?といいたくなるマルコス・ヴァーリのアルバム。古いのに新しい。ハイ・ラマズ、ベック、コーネリアスあたりの元祖!といわれる気持ちも何げに分かる。
1曲目のボサノバを聴くと「あ、ブラジルだから、やっぱそうなのね」と安心していると3曲目あたりから、えらいことになる。
シカゴ音響派といわれる人たちの中でマスターピースとされる2枚のアルバムがあるというー。1枚がこの「プレヴィザォン・ド・テンポ」。もう1枚は、Shuggie Otis の1974年のアルバム「Inspiration Information」との事〜。

第67回 お勧めの1枚
(2003/4/10)

 Paco De Lucia 「Almoraima」 発売年:1976年
フラメンコ・ギターの名手、パコ・デ・ルシア。フラメンコというジャンルを世に知らしめた最大の貢献者。全然興味のなかったボクが、この1枚にノックアウト。これは76年録音の傑作、とにかくカッコイイ。
ちょっと元気ないときに聴いても思わず踊り出してしまう。

第66回 お勧めの1枚
(2003/3/20)

 Jimmie Vaughan 「Strage Pleasure」 発売年:1995年
記念すべきゾロメ、第66回に紹介するのは、ジミー・ヴォーン。スティーヴィー・レイの兄ちゃん。ファビュラス・サンダーバーズを経て発表した、南部テイストがぷんぷん匂う濃厚な初ソロ作。一聴してすぐにわかる彼のギター・トーン、日本にはまずいないタイプのギタリスト。ヴォーカルもこれ又味わい深い。こんなオヤジになりたい。

第65回 お勧めの1枚
(2003/3/5)

 Neil Young 「Tonight's The Night」 発売年:1975年
ニール・ヤング好きです。
アコギをやるにしても、エレキでやるにしても常に何かパンクなスピリットを感じます。
ボクにとってパンクなスピリットは重要で、ジャンルがどうあれ、クラシックであれジャズであれソウルであれ、この要素が感じられるモノは好きです。
このアルバムは、一発録りですごくラフ〜な作りだけど、独特な深い雰囲気があってとてもグ〜です。

第64回 お勧めの1枚
(2003/2/20)

 Sly & The Family Stone 「There's A Riot Goin' On」 発売年:1971年
これ色んなベスト・アルバム・セレクションに必ず入っている。
このアルバム、名盤と呼ばれているけど、内容は暗くてジミでひたすら沈み込んでいくダウナーなファンクばかり。
でもいいー、とにかく深く深くハマり込んでしまう。これがなかったらプリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムズ」
(これも名盤)は生まれてなかった〜というのは有名なお話

第63回 お勧めの2枚
(2003/2/5)

Agustin Pereyra LucenaAgustin Pereyra Lucena」 発売年:1970年
ブラジル関連モノを2枚。
まず、アグスティン・ベレイラ・ルセナ。アルゼンチン出身ながら、ブラジル音楽界でその名を馳せ、Candeiasのメンバーとしても活躍した人気ボサノヴァ・ギタリスト兼コンポーザーの傑作。
ギター+ドラムの最小限の構成に、4曲で女性(Elena Uriburu)のスキャットが入る、どことなくもの悲しくも優雅な雰囲気がすばらしい。バーデン・パウエルのカバーもあり。

Rosinha De ValencaUm Violao Em Primeiro Plano」 発売年:1971年
これも素晴らし。 ボサノヴァ・ギターの神様バーデン・パウエルの女性版という感じのホジャーニァ・ヂ・ヴァレンサの名盤。
力強いグルーヴィーなギターを全面に出す曲とヴォーカルをとるキュートな可愛い曲が対照的で良い。すばらしい。

第62回 お勧めの2枚
(2003/1/20)

 Alberet Collins 「Collis Mix The Best Of 」 発売年:1993年
正月、ドライブしながらこの2枚を良く聴きました。なぜか車ではブルースが好きです。
アルバート・コリンズ、硬質なトーンでテレキャスターを弾きまくる。顔は大魔人みたいで凶悪ギタリストとして有名。
(実際はすごく優しい人だった)
これは、最後に残したベスト版。自らが選び再録音された11曲。このアルバムの発売と同時に彼は亡くなった。ガンが原因だった。死ぬことを分かっていながら作られた作品。気合いが入らないわけがない。
生き様を見事なまでに写し出した素晴らしい作品〜。

 Buddy Guy 「The Complete Chess Studio Recordings」 発売年:1998年
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーン・・が選ぶ好きなミュージシャンとして彼の名前がずっと挙げられてきた。90年代に大復活を遂げたバディ・ガイ。最近のモノも良いが、やっぱり60年代チェス録音の音が一番カッコイイ。
これはチェス・レコード時代の録音47曲を集めた編集版。インストゥルメンタル、ブルース、ソウル/R&Bとスタイルが幅広く、聴いていてぜんぜん飽きない。

第61回 お勧めの1枚
(2003/1/5)

 Kathryn Williams 「Old Low Light」 発売年:2002年
まず、ジャケットが好きです。自身のレーベルから発売した前作が絶賛を受け、マーキュリー・M・プライズにノミネートをされるなど、一躍注目を集めたキャスリン・ウィリアムスのメジャー1枚目。さまざまな生楽器が織りなす繊細でしなやかなサウンド。アコギに絡む、チェロ、ウッド・ベース、ピアノなどの音色がとても心地良い。
アシッド感もあるけど、カフェ・ミュージックとしても十分楽しめます。ボクはコーヒー飲みながら、このCD聞くのが好きです。




34〜 60回 Favorite CD (2002年)
01〜 33回 Favorite CD (2001年)


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