コラム

社員の化学日記 −第61話 「介護奮闘日記」−

「介護は予想つかない事だらけ」と関係者からは教えて頂いていましたが, その教えを忘れた頃に,本当にやって来るものだとここ最近,痛感している毎日です。

父が,ここ数週間,血便の気配があったので,これは認知症の母が用意する食事にあたっていると思い込んでいたところ, 月1回の定期検診時,「貧血の数値が出ているので直ぐに検査入院しましょう。」となった。

しかし私からすると「えっ!!困る。」である。一体,一人になる母をどうするの?

予想もしなかった事なのでケアマネジャーさんと,ここ暫くの母の対応を急遽決め,仕事帰りに病院・場合により実家の日々が始まった。

父は検査の為,1週間絶食!

母を連れて病院へ行く途中「お父さん,絶食で可哀想やから食事の話は止めとこなぁ」と言い聞かせるが, 病院に着き父の顔を見るなり母は「お父さんご飯食べた?」アッ・・・・・言ってしまった。

父は私に訴えるように「一体,何時になったらご飯食べられるんや。」ウッ・・・辛い。

父が可哀想なので,後は看護士さんにお任せし早々に病院を後にするが,自宅に戻り暫くすると, 母からの電話「お父さん帰って来ないけど,どこに行ったの?」推測するに,母一人でビールを飲み記憶がさらに飛んでいる様子。

年齢74歳の母は,体も超元気で話の受け答えも出来,認知症とは到底思えない!

今は父の入院が長引かないのを祈るだけです。

つづく

【上田美和】

次のコラムへ>>

<<前のコラムへ

▲このページのtopへ