コラム

社員の化学日記 −第14話 「あつい」−

皆さんこんにちは。

いよいよ暑い夏がやってきました。夏といえば,お祭り,盆踊り,花火大会といろいろなイベントがたくさんあると思いますが, これらのイベントといえば,やはり夜店です。

皆さんは夜店といえば何を思い浮かべますか?

子供の頃は,くじ引き,金魚すくい,ヨーヨー釣りなんかでしたが,今はそんな年齢でもないので,たこ焼き,イカ焼き,カキ氷なんかの食べ物系になってきます。 「イカ焼き」と聞けば,鉄板の上で卵を崩して小麦粉を塗したイカを置いて,上下から鉄板で押さえつけて焼いたものを想像する方と,イカを炭火で焼いた,関西で言うところの「姿焼き」を思い浮かべる方とで分かれると思います。それほど広くない日本で呼び名が異なるのは結構不思議ですね。しかし,私がそれよりも不思議に思っていたのが,「焼きそば」です。

「焼きそば」って夜店で買って食べる焼きそばと,家で作った焼きそばとぜんぜん味違うことなのです。なぜ?

料理をされる方でしたらご存知とは思いますが,今の時代,焼きそばをご家庭で作る場合,多くはホットプレートを使用されると思います。ホットプレートを使って焼きそばを作る場合,あらかじめ十分に鉄板を熱くしておかないと,野菜を炒めた時の水分で焼きそばが蒸しそばになって,ベトついた焼きそばになってしまい,ソース独特の香ばしさも失われてしまいます。

それと,やはり暑い夏といえばやはりカキ氷でしょうか。カキ氷って結構好みが分かれるもので,削りたてのフワフワのカキ氷が好きな方もいれば,荒く削ったカキ氷が好きな方やシャーベット状のカキ氷が好きな方と色々分かれると思います。私はフワフワのカキ氷派なのですけど・・・。

皆さんご存知と思いますが,氷は表面の温度が0℃になると,融け始めます。フワフワのカキ氷は表面積が大きいため,いったん融け始めると非常に早く水になってしまいます。ですので,手に持って食べる場合,手の熱が伝わりにくい発泡スチロール製の容器を選ぶようにすると,比較的長時間フワフワのカキ氷を楽しめますよ。もしガラス製の容器や紙製の容器しかない場合,乾いたハンカチやタオルで包んで手の熱を伝えにくくする方法も有効です。

それともうひとつ,熱といえば綿菓子も熱を使ったお菓子で,熱で溶かした砂糖を小さな穴から遠心力で外向きに飛ばすと,繊維状に冷え固まり,割り箸ですくい取るとあのフワフワの綿菓子になります。子供の頃はこれが結構不思議に思えたのですが,原理が理解できると結構単純なものだったのですね。

今回は色々な熱について書いてみました。では皆さん,くれぐれも熱中症には十分注意して暑い夏を乗り切ってください。

【バニのリュッちゃん(ペンネーム)】

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