コラム

社員の化学日記 −第128話 「無題」−

最近,肩の痛みがひどい。

今まで肩こりになったことがないというわけではないし,逆に特に冷え性なわけでもない。 仕事ではPCを操作することが多く,その影響かもしれないが,でも今に始まったわけではない。

1月の倉庫移転作業で痛めた腰痛はすぐに治った。 でも今回の肩痛は昨年末あたりからだから,かれこれ2か月近くになる。

確かに普通の肩こりとはちょっと違う。 肩の筋肉のダルさ,張りというよりは,腕を上げたりした時に肩関節の痛みを感じる。

自分では肩こりと言い張っているが,家族からは「五十肩」と言われている。

「肩こり」は筋肉痛の一種で,姿勢の悪さや緊張などからくる筋肉疲労(損傷)によって血流障害を生じ,神経線維が圧迫される。 このとき炎症を生じ,ブラジキニン,ヒスタミン,セロトニン,プロスタグランジンなどの刺激物質が生産され,筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激する。 この刺激がダルさを伴った痛みや肩の張りなどが症状となって表れる。

一方,「五十肩」の原因はまだ解明されていないらしいが,加齢による筋肉,関節の変形と血液循環の悪化, 肩関節をとりまく関節包や腱板の炎症などが原因ではないか,と言われている。

要するに,前者は筋肉の疲労,損傷によるものであるが,後者は「老化」が根本原因であるということが大きな違い。

だから,家族は”アラフィフ”おやじの「五十肩」と言いたいようである。

「その五十肩オヤジに食わせてもらっているのは誰だ」と言いたいのを飲み込んで,五十肩を抱えた”アラフィフ”おやじは今日も働くのである。

【道修町博士(ペンネーム)】

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