コラム

社員の化学日記 −第112話 「そうだキャンプに行こう」−

先日久しぶりにキャンプ用品(?)を購入しました。

毎年訪れる試練の日,それは妻の誕生日。 何年か前にテントやターフをプレゼントした時は結構喜んでくれたので, 今回もアウトドア系をプレゼントすることにしました。

テント類は揃えたし,次は何にしようかなー,と探しているといいものを発見! BBQコンロをプレゼントしました。

1〜2人用の小さなコンロなんですが,なんとこのコンロ, 燃やした熱で発電できるというまさにエコ(?)なコンロなのです! USBソケットが付いており,そこから電気を供給することで 暗い野外でライトを点けたり,屋外でもスマホの充電ができるという優れもの!

・・・おや?妻の反応が薄い,, コレジャナイ感満載の妻の顔。

非常時の発電用に使えるんだよー!停電してもこれさえあればスマホ使えるんだよー!! と必死に良さを伝えようとしましたが,反応悪し。

「別に普通のコンロでいーやん」

まぁいつかきっと使う時が来るでしょう。 テントもまだ一度も使ったことがないのですが。

気になったのでこのコンロの発電の仕組みを調べてみました。 どうやらペルチェ素子が使われているようです。

ペルチェ素子とは, 電気(電圧)を加えることで一方に発熱,もう一方に吸熱(熱を分ける)働きがある構造で, 小さな冷蔵庫や一部のパソコンでも使われているものです。

結構前から使われていて,私も知ってはいましたが, 電気を発吸熱に分けるだけではなく 熱の差を利用して発電することができるのは初めて知りました

熱で発電できるのですから発電所で採用されてもいいと思うのですが, 一般的ではないということは大容量の発電ではそこまで効率の良い方法ではない,ということでしょうか。

しかし,工場等の排熱から発電したり,車やバイクの排熱でバッテリーに充電するといった開発,研究も進んでるそうで, 今後,この装置が付いたハイブリッドカーが出たりするかもしれません。

詳しいことはあまりわからないので今回はここまで!

熱の差で発電,,,BBQコンロを初めて見た時の私の興奮(発熱)と妻の冷めた目(吸熱),かなりの発電力がありそうだなぁ。。。 (後日別のプレゼントを贈ったため,現在の夫婦仲は穏やか(な筈)です)

【栗林】

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