石川虚舟 ▶ Top page   デュシャンと内丹   張伯端 『金丹四百字』   序 真土 日魂 真鉛 混沌   内丹理論   デュシャン・コード   石川虚舟のオブジェ

真土 檎真鉛、真鉛制真汞。   鉛汞帰真土、身心寂上動。   虚無生白雪、寂静発黄芽。   玉炉火温温、金鼎飛紫霞。   華池蓮花開、神水金波静。   夜深月正明、天地一輪鏡。   硃砂煉陽気、水銀烹金精。   金精与陽気、硃砂而水銀。   ・・・

真土が真鉛を捉え、真鉛が真汞を制す。   鉛と汞(水銀）が真土に帰し、身心は平穏で静寂である。   虚無が白雪を生じ、寂静が黄芽を発する。   玉炉の火は温かく、金鼎に紫霞が飛ぶ。   華池に蓮の花が開き、神水の金波は静まる。   夜深く月が明るく照らし、天地の一輪の鏡になる。   丹砂が陽気を煉成し、水銀が金精を煮る。   金精と陽気が関与して、丹砂は水銀になる。     【劉一明・註解】  tr. by Thomas Cleary     真土＝真意  true intent     真鉛＝真知の真情  true sense of real knowledge     真汞＝霊知の霊性  spiritual essence of conscious knowlegde       訳・石川虚舟