上原けんさくの3月議会での質問
東大阪市もマンションなど高層住宅、超高層住宅に住む市民も増えるなかで、マンション特有の防災課題への対応が求められています。
上原けんさくは、3月議会本会議でこの防災問題について質問しました。
マンション高層住宅における防災課題
東日本大震災においても顕在化したように長周期地震動による共振現象で、高層階ほど大きく揺れて、エレベーターの閉じこめ事故や低層階以上に家具が倒れるなど、高層住宅特有の防災課題が生まれています。
また地震後の被災生活においても、エレベーターや電気、ガス、上下水道などのライフラインが止まると、水や食料、トイレなどを確保するには、地上と自宅の間を階段で上り下りすることになり、特に高齢者や妊婦、障がいのある方などには大きな負担となります。
それだけに、戸建て住宅や低階層住宅とは違う特徴をよくふまえた防災対策が必要です。
高層住宅の防災対策をDVDやパンフで普及し、総合的な対策を本格的にすすめる東京都中央区
東京都中央区では、高層住宅の震災時の自立を目指すとともに防災対策の充実・強化を図るため、高層住宅防災対策DVDやパンフレット「揺れる高層住宅!その時あなたは…」を作成し、高層住宅にお住まいの方、管理組合、管理会社を対象に、大地震への備えなど平常時に必要な取り組みをまとめ普及啓発しています。
その内容は「高層住宅を突然襲う大地震。電気、水道のライフライン停止、エレベータの停止状況の中で家族、近所の人や管理組合がどのような行動をすべきか。また、個人、管理組合がどのような対策や備えをするべきかを大地震の発災直後から4日間の生活を想定したものを映像やパンフにしたものです。
さらに、マンション住民が、防災マニュアルを作成するなど、ソフト面の防災対策を積極的に取り組むマンションを「中央区防災対策優良マンション」として認定し、認定されたマンションの防災組織には、防災資器材の支給と防災訓練の経費を助成しています。
またマンション管理組合等が進める防災対策を支援するため、防災対策推進マンションへの登録を呼びかけ、登録されたマンションに対し、防災情報の提供や、防災アドバイザーの派遣等の支援をし総合的な防災対策を推進しています。
上原けんさくはこのような必要性と事例をあげて高層住宅の本格的な高層住宅の防災対策を求め、危機管理監から、「先進事例を参考に高層住宅の対策に努める」と答弁がありました。