大阪市つぶす大阪都構想 東大阪も特別区に?

狙いは無駄で不要な大型開発

 お隣の大阪市は5月17日が住民投票で、橋下さんが言うところの所謂、大阪都構想の是非を問うことになっています。もし賛成多数で大阪市の廃止・解体になったら、次は東大阪市なども解体の対象にあげられています。大阪都構想って何?

都構想って?

 都構想というのは、大阪市を廃止して、五つの特別区を設置すること。そして、大阪市のおこなってきた業務、学校・保育所・病院など大阪市が所有している資産、大阪市の職員は、一部は大阪都に移管し、大半は新しく設置する五つの特別区に割り振られます。

 今回は大阪市の24区を5区に統合してしまい、その後は堺市や東大阪市なども特別区に入れることを目標に維新は考えているようです。その時は府議会と各市議会での決定で進められ、住民投票はありません。

都構想の目的は?

 都構想の最大の目的は、大阪を世界の中で闘える街に変えたいということ。それが今できていないのは、権限と予算が大阪府と大阪市に分かれているからだと言い、大阪が生き残っていくためには、経済対策、大型公共事業、規制緩和などの思い切った施策をやれるように、権限と財源を大阪都一箇所に集中させたいというのが都構想の目的です。

 具体的に、計画しているのは、まずカジノです。この周辺整備に1兆5千億円もかけるとか?

 あとは、30年先と言われているリニア(新幹線)の大阪延伸をもっと早めたい、リニアの新大阪駅と関西新空港の間を直線的に短時間で結べる(地下鉄)なにわ筋線を早く作りたい、高速道路が少ないので、特に淀川左岸線を早く作って、関空から湾岸線→淀川左岸線→第二京阪で京都まで一直線に行けるような高速道路網を整備したいと橋下さんたちは言っています。

 こうしたムダで不要な大型開発にお金を集中するために、大阪市をつぶしてその財源を大阪府にもって来ようとしているのです。

カジノよりモノづくり商売応援の大阪を!

 カジノで大阪経済は活性化するのでしょうか?カジノは何かを生産するわけでもなく、何の価値も作り出しません。単にお金を移動させるだけ。カジノで使う金の分だけ、地元で使うお金が減ってしまうから、地域経済は衰退します。ギャンブル依存症で家庭が壊され、病気の治療にお金がかかり社会的損失は多大です。確かに、カジノで儲ける一部の大企業はあるでしょうが、この大阪に根を張っている工場や商店が儲かるわけでもありません。だいたいカジノに来る富裕層がこの近くまで来て、お店でモノ買いますか?

 こんなことに莫大な資金をつぎ込むより、中小企業を応援し、暮らしと教育にお金を使うべきです。

維新のデタラメ政治

 自らは政党助成金をもらい税金で助けてもらっている維新。収入の7割が皆さんの税金です。それで、あの上西衆議院議員は維新の議員として贈答品や飲食代、父親や秘書の便宜を図るために使っていました。このことなどは橋下市長も何も触れません。

 しかし、他人には自立しなさいと冷たい政治です。

  • 民間病院の救命救急センター補助金は廃止。
  • 国保料の値下げに使う補助金削減
  • 大阪市の新婚家庭家賃補助廃止 
  • 特別養護老人ホーム建設補助も削減
  • 街かどデイハウス補助金削減
  • 学校警備員の補助廃止
  • ものづくり中小企業支援関連予算は3分の1に削減
  • 障がい者団体、福祉8団体補助金はゼロに

 などなどあげればキリがありません。

 これでカジノやリニアにつぎ込めば、大阪の財政は破綻し、さらに暮らしや福祉が削られます。

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