日本共産党21議席に大躍進!

自民党・維新は議席減らす

 第47回総選挙で、日本共産党は、比例代表選挙で606万票(11.37%)、20議席を獲得しました。さらに、沖縄1区で赤嶺政賢候補の勝利をかちとり、21議席となり、衆議院でも議案提案権をもつこととなりました。

 選挙結果を「自民圧勝」と評価する報道があいついでいますが、事実とは異なります。自民党は公示前の議席を減らしており、比例代表選挙での自民党の得票率は33%にとどまっています。自民党が議席を多く得られたのは民意をゆがめる小選挙区制度によるものです。それでも、議席を増やせませんでした。

 安倍政権に最も対決した日本共産党が躍進した事実も、民意の重要な表れです。

 民意をもっともよく反映する比例代表選挙での得票を見ると、自民は昨年の参院選と比べ80万票減、公明は25万票減。得票率も自民が1.57ポイント減、公明が0.51ポイント減らしています。

 にもかかわらず、自民が大きな議席を得たのは、比較第1党が議席を独占できる小選挙区制の影響です。小選挙区では、自民は前回(2012年総選挙)比で18万票減らし、得票率は48.1%にとどまりましたが、議席占有率は75.25%にもなりました。民意が大政党本位にゆがめられてしまった結果です。自民党の小選挙区での絶対得票率と得票率、議席占有率のグラフ(本文参照)。

 実際、全有権者の中での得票割合を示す絶対得票率でみれば、自民は比例代表選挙で16.99%、小選挙区で24.49%しかありません。

 だから、自民党自身も「今回の選挙は向かい風でも追い風でもない」(谷垣禎一幹事長)と有権者の冷めた視線を自認しています。安倍首相は総選挙で、「この道しかない」ともっぱらアベノミクスの是非を争点にしましたが、そのアベノミクスも世論調査(「共同」10、11両日実施)では「評価しない」との回答は51.8%で過半数。しかも、沖縄では、新基地建設反対で共闘する「建白書」勢力が全4選挙区で全員当選。県民を裏切って、新基地建設を進める自民党候補に退場の審判を下しました。総選挙の結果をもって国民に信任されたとは、とてもいえません。

衆院選党派別当選者数(2014年12月14日投票)
  新議席数 公示前 前回 小選挙区 比例代表
日本共産党 21 8 8 1 20
自民党 291 295 294 223 68
民主党 73 62 57 38 35
維新の党 41 42 54 11 30
公明党 35 31 31 9 26
次世代の党 2 19 2 0
生活の党 2 5 2 0
社民党 2 2 2 1 1
新党改革 0 0 0 0 0
その他・無所属 8 15 34 8 0
合計 475 479 480 295 180
※解党などで消滅したり今回候補者を出さなかった政党は「その他・無所属」。
小選挙区の定数は公示前から5減

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