国保料引き下げ、子ども医療費助成拡充が実現

市民と日本共産党のたたかいが一部反映
クラブ活動、学校図書、太陽光発電など予算の増額修正実る

市民会館 代替施設示さず来年7月閉鎖

 31日まで会期延長となっていた東大阪市議会は、市長予算に対して、小中学校クラブ活動補助や図書館図書購入費を増額するなど日本共産党が主張した内容の修正予算を可決し閉会しました。

 日本共産党は、しま倉議員が修正案を提案、浅野議員が討論に立ちました。浅野議員は、旭町庁舎が市の景観形成基本計画に歴史景観の景観資源とされ、今議会提案の景観条例でも市民意見を反映させることが市の責務となっているのに、市民の声を無視し、歴史景観を壊す予算を提案した野田市長の矛盾した態度を批判しました。

 市民会館を来年7月から約4年もの間閉鎖する条例は、代替施設の案も示さず無責任と指摘し、公共施設再編計画を撤回し、見直すよう求めました。

 新年度予算についても、消費税増税による負担増から市民の暮らしを守る措置をとらず、防疫事務所や保育所など市民に必要な職員体制不足は放置し、旧同和関連施設の過大な職員配置の是正も行われていないことを指摘。また旧同和住宅の建て替え計画について、住み替え戸数よりも建設する戸数を増やし、特別扱いするなど市長が述べた「市政運営における高い倫理性」など全くないと批判しました。

 まちづくり意見交換会の市民意見をもとに、まちの想いをカタチにする事業予算が出されています。浅野議員は、本来、市の事業や予算は、市民参加で、市民の意見を汲み尽くして、具体化し予算化し議会にはかるものと指摘。意見交換会の意見を大事にしながら、参加できない市民も含め、全体の奉仕者として、市民要求を、早急に再提案することを求めました。

 国保会計については、国保運協に最初市長が値上げ案を出したものの、我が党はじめ各党から批判の声を受け、繰り入れを増やし、一部を除いて値下げとなったことで賛成しました。

 上下水道局の新庁舎建設には、耐震性を持った庁舎は必要だが、新庁舎の場所、広さ、市民サービスなど基本構想を市民の意見も十分取り入れて理解を得ることが必要と、原案に反対し、基本構想をつくる修正案に賛成すると述べました。

 日本共産党の修正案から、公共施設と旧同和関連予算を除いた修正案が保守系5会派(自民党除く)から提出。日本共産党修正案が否決されたため、残る野党会派の修正案に対して我が党も賛成し、修正部分を除く市長原案には反対し、我が党が主張した学校図書やクラブ活動補助や太陽光発電の増額などが実りました。

日本共産党提案の予算修正案項目

減額
▼西部地域施設再配置や新旭町庁舎整備計画など公共施設再編整備関連予算
▼職員の給与福利厚生の事務委託予算
▼まちづくり意見交換会の意見ふまえたまちの想いをカタチにする事業
▼上下水道庁舎の設計委託
▼過度な各種教室や相談などの旧同和関連予算
増額
△小中学校クラブ活動補助
△小中学校図書購入費
△愛ガード功労者の記念品経費
△太陽光発電設備設置補助

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