年320億円の甘やかし 政党助成金

なくせば議員457人削減に匹敵

 支持もしていない政党に国民一人あたり250円も分け与える政党助成金。憲法違反のこの無駄遣いを即刻廃止にすべきです…

 総務省は20日、2013年分の政党助成金の最終分として、計79億8755万円を自民党、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、生活の党、社民党、新党改革の8党に支給しました。この結果、7月の参院選後解散した「みどりの風」を含む9党の今年の受取総額は、318億7083万円にのぼりました。

 最終分の支給額は、自民38億9165万円、民主17億5396万円、維新7億9915万円、公明6億4789万円、みんな5億6646万円、生活1億8992万円、社民1億1191万円、改革2657万円。

 国民の税金である政党助成金は、受け取りを申請した政党に対し議員数と国政選挙の得票数を基準に年4回に分けて支給され、衆参選挙で議席増となった自民党の年受取額は150億5858万円(昨年比48%増)となりました。

 一方、大幅議席減となった民主党の年受取額は昨年比53%減の77億7494万円。しかし、昨年使い残した政党助成金を国庫に返納せず、ため込んで今年に回した「基金残高」は155億2412万円。ため込み分を含めれば自民党を上回ります。

 維新、生活、みどりは今年から政党助成金を受け取りました。維新は、同党に合流・解散した「太陽の党」のため込み分を引き継ぎました。

国民には「公助」削れと言いながら政党は公助頼み

 自民や公明、維新などは生活保護削れ!医療費自己負担増やせ!と国民には自立を強調し、福祉を削っています。一方で、本来は政党は自らの資金運営でやるべきなのに、政党助成金という税金にすがって公の助けをもらっています。これこそ本末転倒。政党助成金こそ廃止しないと身を削ることになりません。身を削る=議員削減は国民の声を切り捨て、自分勝手な政治をすすめる者の言い分です。

2013年の政党助成金受取額と12年末の基金残高
政党名 受取額 基金残高
自民党 150億5858万円 9億9418万円
民主党 77億7494万円 155億2412万円
日本維新の会 29億5620万円 ※7267万円
公明党 25億7474万円 10億7568万円
みんなの党 20億2768万円 4億3237万円
生活の党 7億8787万円
社民党 4億9434万円 3億1261万円
新党改革 1億1549万円 2956万円
みどりの風 8096万円
日本共産党 政党助成金の撤廃を主張し、受け取らず
合計 318億7083万円 184億4122万円
※は維新に合流した「太陽の党」の基金残高。
金額は千円以下切り捨て。―は解散した政党

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