マスコミが取り上げない市民との矛盾
大人気の橋下市長。彼が率いる維新の会がお隣の大阪市で進める大阪都構想による大阪市解体計画…いま市民との矛盾が広がっています。
「都構想は…市民の皆様の生活を良くするための手段です」。「維新」は11年秋の大阪市長・府知事選挙でこう宣伝していました。
ところが、橋下氏がいま市民に押しつけているのは、2015年4月としている「大阪都」実現までの3年間で従来の市民向け施策・事業のうち約393億円分を削減する「市政改革プラン」(昨年7月策定)です。13年度予算案では約136億円の削減を盛り込みました。(下表参照)
市の世帯の4割近くが加入する国民健康保険の保険料3%の値上げ、70歳以上の敬老パスの有料化など市民負担が目白押しです。地域福祉を支えてきた市・区社会福祉協議会への交付金を25%削減するなど、コミュニティーつぶしを促進する内容も含まれています。
これは、大阪市を廃止して特別区に分割した際、いまと比べて大きく落ちるこれらのサービスの水準を先取りして進めているものです。
選挙の時は、大阪都でよくなるかのようにふりまいた橋下氏。今になって「今の日本ではどの自治体でも住民サービスの向上は難しい」と発言しています。
項目 | 内容 |
---|---|
国保料 | 3%の値上げ |
保育料 | 大半の世帯で値上げ |
新婚家賃補助 | 新規募集停止の継続 |
上下水道減免 | 9月末に廃止 |
敬老パス | 年3000円を徴収 |
老人憩の家 | 運営経費の2分の1に補助削減 |
高齢者食事サービス事業補助 | 経費を大幅削減 |
市区社協交付金 | 25%削減 |
橋下市長の大阪市バラバラ計画
- 市営バス・地下鉄
- 赤バス 26路線廃止(2013年3月末)
- 一般バス 17路線廃止(14年3月末)
- 残り89路線を売却し民営化(14年4月)
- 地下鉄株式会社を設立し民営化(15年4月)
- 一般バス 17路線廃止(14年3月末)
- 市立幼稚園・保育所
- 一部保育所のぞき廃止・民営化(15年4月〜)
- 市立病院
- 住吉市民病院の廃止
- 市民病院独法化、府市病院経営統合(15年度)
- 水道
- 水道事業を広域企業団に統合
- 柴島浄水場の縮小と土地売却 ※水道料金の値上げに?
- ごみ収集事業
- 民間出資の新会社を最大11社設立し、現業職員を削減した上で移管(14年度)
- 大学
- 市立大・府立大の理事長一本化、法人統合などを進め、最終的に1大学化(16年度)
橋下氏のもくろみ
- 14年6月まで
- 市廃止後の制度設計を行い協定書を策定
- 14年度中
- 大阪市で住民投票
- 15年4月
- 大阪市の廃止!?(「大阪都」の設置)
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