日本共産党、震災復興支援・防災対策など予算組み替え動議提出

コミュニティバス運行具体化検討委託料、民間住宅耐震改修などの修正案可決

 東大阪市議会は6月30日、本会議をひらき、一部修正した予算が成立し、閉会しました。

 議会最終日となっていた30日、全委員会が開かれ、文教、建設水道委員会で市長総括を行い、各委員会で採決が行われました。

 予算成立を急ぐため、総務委員会は審議未了で付託議案を本会議にひきあげることを議運で決定し、年度予算の採決のための本会議が行われました。

 日本共産党は、「大震災をふまえた震災復興支援、防災の取り組み」が市長提案の予算にないことから、予算の組み替え動議を提出し、うち海市議団長が、被災者支援、民間住宅の耐震改修、コミュニティバス実現に向けて実走試験などを求めました。動議については、日本共産党のみの賛成で否決されました。

 真正、民主さわやか、民主リベラル荊政会が一般会計予算修正案を提出。民間住宅耐震改修増額、コミュニティバス運行具体化検討委託料、LED防犯灯設置補助金増額などが提案されました。この修正案には、自民党、さきがけ、民主党東大阪が反対、日本共産党、真正、民主さわやか、民主リベラル、公明党が予算修正案に賛成し可決成立しました。

日本共産党提出の組み替え動議の内容

  1. 東北大震災と福島原発事故で被災し東大阪へ避難している被災者に対する生活支援、就労支援等の積極策を実施する。
  2. 震災復興支援に東大阪市として必要な「職員派遣」など、長期的支援のための予算を組む。
  3. 市内公共施設の耐震補強工事の前倒し推進、民間建築物耐震改修促進経費の拡充、再生可能エネルギー活用、普及のための支援策の拡充。
  4. 昨年議会修正で予算付けしたにもかかわらず未執行にされた「コミバス実現に向けた調査費」の主旨に従って今年度コミバス事業実現向けて、フィールド調査や実走試験などをおこなう。
  5. 新しい障がい者支援の「療育センター」建設を急ぐために、今年度中に設置場所を特定し「基本計画」までおこなう。
  6. 希望するすべての子どもたちが入所できる保育所整備のために、24年度以降の保育所整備計画を持つとともに、今年5月1日の実態からみて、今年度の設置計画増をはかる。
  7. 介護保健制度の改悪がねらわれている中で、保険料と利用料の負担軽減、「要支援」の対象者に対してこれまで以上に必要な介護サービスを保障する施策を準備する。
  8. 国保料の負担軽減のために、多人数世帯への軽減策を実施する。
  9. ものづくりの集積を維持するための、「住工混在問題の解決」に向けて「特別用途地域」の手法などを活用した積極的施策をおこなう。また、地域経済振興基本条例制定に向けて、関係者が意見交換するための専門委員会を設置し、議論をおこなう。
  10. 市内経済活性化に役立ち、安全で住みよいまちづくりを促進させる「住宅リフォーム助成制度」を創設する。
  11. これらの施策を進めるためにも、公共事業の公正な入札をおこない、ムダと不正のない市政を実現し、旧同和関連職場などでの過大な職員配置や委託料などの見直しをおこない、市民のための施策をすすめるための財源確保をおこなう。

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