野草と野菜
(卓効のある野草と健康野菜)


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12  ねぎ(カゼの治療と疲労回復に)
 ねぎ油の刺激成分は食欲をそそり、消化液の分泌を高め、カゼや鼻づまりを治す効果を持っています。
〔効用〕
 すき焼きや石狩鍋など、ねぎが冬の料理に多く使われるのは、体を温める力を持っているからなのです。カゼをひいたときには生ネギにみそをつけて食べるとよいとされています。温かいうどんやそばに薬味としてたくさん入れて食べるのも良いのです。カゼでのどが痛むときにはねぎの湿布が効果的ですし、リュウマチや神経痛にはねぎの煎じ汁で温罨法をするとよいといわれます。
 
〔ねぎの湿布の作り方〕
〈材料〉太ネギ2分の1本分
〈作り方〉太ねぎを縦半分に切って、火にあぶって、少し柔らかくなった程度でガーゼに巻いて、のどに湿布します。
 
〔ねぎの温罨法薬の作り方〕
〈材料〉ねぎ60グラム、粉がらし90ml、大麦180ml
〈作り方〉ねぎを細かく刻み、粉がらしと大麦と一緒に木綿の袋に入れます。この袋を鍋に入れ、1.8リットルの水で煮て、1.2リットルに煮つまったら、この汁で温罨法します。