子育てコラム:子育てに悩んでいるお母さんを応援します

Vol.8:よく遊び、よく食べ、よく眠る

うちの子は食が細くって・・・うちの子は夜更かしで・・・という悩み相談をよく受けます。今回は、栄養と睡眠という子供の健康の原点とも言うべき問題のお話です。

まず、食事についてです。
お腹が空けば、必ず食べるはず。逆に、お腹が空いていない子に、無理矢理食べさせようとするのは、酷なことです。そんな時に、オムライスにケチャップで顔を描いてみても、お花の形のおにぎりを作っても、無駄な努力です。食べてよ〜と思ったら、まず、お腹を空かせるように、いっぱい遊ぶことです。体を動かしても、お絵かきをしても、歌を歌っても、お腹は空くのです。遊びに夢中になったら、おやつを食べることも忘れて熱中するので、食事時には、お腹はぺこぺこになっているはずです。
もう一つ大切なことは、食べやすく料理することです。奥歯がない上、飲み込むのがまだまだ下手な幼児は、菜っぱの繊維が長いままになっていたりすると、吐きそうになってしまいます。また、むせやすい子は、とろみをつけてあげると食べやすいようです。
また、これから暑い季節、喉が渇くと、冷たい飲み物を一気に飲みたくなりがちです。食事の最初にたくさん飲んでしまうと、他のものを食べられなくなってしまうので、工夫が必要です。

睡眠についても、無理矢理は通りません。
眠くなるような工夫が必要です。ひとつは、やはりいっぱい遊ぶこと。満足いくまで活動することです。もう一つは、毎日、規則正しい生活をすることです。体内時計が一度設定されたら、一定の時刻に眠くなるようになります。お昼寝ができない子供が多いようですが、少なくとも三歳までは、お昼寝をした方が良いと思います。夕方、眠いせいで不機嫌になったら、親も子供も険悪なムードになってしまいます。

たくさん寝て、元気いっぱい遊び、いっぱい笑い、お腹を空かせてもぐもぐ食べる。そして、お腹いっぱいになったら、今度は、眠くなり、ぐっすり眠る。こんな生活を身につけたら、好き嫌いもなくなり、風邪もひきにくくなることでしょう。遊ぶのが好きな子供は、寝ようねと言ったら、嫌だ!!と言います。でも、ここは子供の健康のため、毎日同じ時間に、部屋をうす暗くして寝る環境を作り、体内時計をセットしてあげましょう。

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