Vol.7:レスピラトリーエチケット レスピラトリーエチケットという言葉を聞いたことがありますか?これは、咳などで口から飛び散るウイルスや細菌についての、周囲への気配りのことです。 幼稚園や学校、保育園など子供が集まる所は、感染症が流行しやすい環境と言えます。このような場所では、ひとりひとりのレスピラトリーエチケットがとても大切です。集団生活では感染症は避けては通れないのですが、大流行を防ぐため、親や先生の賢明な対処が必要なのです。水ぼうそうやおたふくかぜワクチンは任意接種なので、うつしてもらいたいという人もいます。しかし、これは個人の判断で、クラスのみんながうつしてもらいたいわけではありません。また、小児期に罹れば軽症ですむことの多い病気ではありますが、場合によっては、髄膜炎などを合併し入院が必要になることもあります。そんなことを色々考え合わせて、学校保健法では出席停止期間が定められています。 病気の子供は、元気に見えても、体力が落ちています。回復のためには、休息が必要です。でも、お母さんや先生が、せっかくがんばって練習したのだから、発表会にでましょう!!と意気込んでいたら、しんどいと言うこともできなくなるのです。大事な我が子の体より大切な行事など絶対に存在しないことは、少し冷静になって考えれば分かることなのです。最近の傾向として、いろんな行事にかける大人の情熱が加熱しすぎているような気がします。 レスピラトリーエチケットは子供が身につけるべき基本的な決まりのひとつ。大人が態度で示してあげましょう。 |
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