Vol.4:お部屋の加湿 空気が冷たく乾燥してきました。家事をするお母さんは、手荒れにお悩みのことと思います。寝る前にはしっかりと保湿して、ガサガサを予防しましょう。 のどの粘膜も乾燥にとても弱いのです。インフルエンザのウイルスは湿度が高いと元気がなくなるとも言われていますので、上手にお部屋の空気を加湿しましょう。 ここまでであわてて電気屋さんに加湿器を買いに行かないで、じっくり最後まで読んでください。加湿器を使う前に必ずしなくてはいけないことがあります。それは、冷たい窓と部屋の空気を隔離することです。最近では二重窓も少しずつ普及してきたようですが、ほとんどの家は普通の窓でしょう。せっかく加湿された空気も、冷たい窓に当たると結露して水滴になってしまいます。加湿器に入れた水が、窓に移動しただけで、空気は乾燥したままという結果になってしまいます。そうならないために、しっかりとカーテンを閉めましょう。 加湿器を使うときのもう一つの注意点は、器械を清潔に保つことです。適度に温められた水がたまったところには雑菌が繁殖します。その水が霧になって出てきたら、雑菌が口から入り、病気の原因になることがあります。加湿器を購入するときには、お手入れの方法もあらかじめ確かめておきましょう。特に、小さい赤ちゃんや老人など抵抗力の弱い方は、病原性の低い菌でも肺炎になることがありますので、注意が必要です。 加湿器以外にも、のどや皮膚を乾燥から守る方法があります。清潔なぬれタオルを干すだけでも、かなり効果があります。マスクは、自分のはく息に含まれる湿度でのどをうるおす効果がありますので、外出時にもお勧めです。乾燥肌は、ワセリンなどの油分を塗ることで、ある程度防げますが、寒い季節は汗が少ないので、あらかじめみずみずしさを与える方が良いです。お風呂上がりの肌が乾く前に、急いで体中にオイルやワセリンをぬるのが、一番簡単でよいと思います。皮膚の弱いお子さんは、乾燥肌から乾燥性皮膚炎になり、掻きむしってしまい、治療が難しくなることがあります。乾燥肌の段階で上手に保湿をして、悪循環を断ち切りましょう。 |
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