子育てコラム:子育てに悩んでいるお母さんを応援します

Vol.3:風邪を予防しましょう

   空気が冷たく感じられる季節になりました。今回は風邪予防のお話です。
ウイルスなどの病原体が鼻やのどの粘膜に感染し、鼻水や咳、痰、発熱などの症状を引き起こした状態を、風邪と言います。これを予防するために、次の2点に注意しましょう。

1)病原体との接触を避ける
人の集まる場所、特に閉鎖空間では、病原体との接触の機会が多くなります。風邪やインフルエンザなどが流行する時期は、なるべく人混みを避けるのが賢明です。そして、外から帰ったら、うがいや手洗いをしっかりして、病原体を洗い流してしまいましょう。うがいは、冬の冷たく乾燥した空気で痛んだのどの粘膜をうるおすという作用もあるので、1日何度でもしましょう。マスクはウイルスを完全に避ける効果は期待できませんが、のどを加湿する意味でお勧めです。

2)病原体を撃退するだけの抵抗力をつける
病原体がのどにくっついても、抵抗力で撃退してしまえば、病気は発症しません。栄養と休息をしっかりとって、適度に体を動かし、精神的なストレスを貯めないようにしましょう。

栄養は、バランスが大切です。各種ビタミン、鉄分、アミノ酸、ポリフェノールなど、体に良いとされる物質が話題になりますが、どれか一つをたくさん食べたら健康になるという食品はありません。また、体に良いと言われ続けた物質でも、違う面から検討してみると、摂りすぎは体に悪いということが分かったということもあります。人の体はとても複雑で、人間の知恵で全てを解明できるわけはないので、いろいろな食材をバランス良く食べることで、体に優しい食事になるのではと思います。

最近、笑うことが体の免疫を高めるという説をよく耳にします。病は気からというのは昔から言われていることなので、心の元気が病気にならないために大切だというのは真実なのでしょう。育児にはストレスはつきものですが、肩の力を抜きましょう。一朝一夕にはいきませんが、たいていは何とかなるものです。相談相手を持つのもよいです。親の笑顔は子供の笑顔を引き出します。その笑顔がまた親の気持ちを癒してくれます。

抵抗力の話から少し脱線してしまいましたが、心と体の栄養で、風邪に負けない元気な体を作りましょう。

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