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毒物劇物取扱責任者試験の基礎化学でよく出題されている所をまとめてみました。
誤っている点がございましたら、メールで指摘して戴けると嬉しいですm(_ _)m。
物質の構成(1) 純物質と混合物の違い純物質は、それぞれの物質固有の性質を持っている。特に沸点・融点は、その物質によって一定の値を示す。逆に混合物は、同じ成分物質(純物質)からなる混合物でも、混合する割合によって融点・沸点が変化する。 (2) 元素 それ以上の簡単な成分に分けることができない物質 (3) 単体と化合物 単体とは、1種類の元素からなる物質をいう。酸素であれば、酸素元素という1種類の元素が2つで構成されたものであり、ナトリウムは、ナトリウム元素という1種類の元素1つで構成された単体である。 (4) 同素体 同素体とは、ただ一種類の元素でできた単体で、お互いに性質の異なる物質同士をいう。 原子と分子とイオン物質を構成している粒子として原子・分子・イオンがある。 (1) 原子物質を構成している基本的な粒子が原子である。各元素に応じて原子があり、原子の種類(原子という粒子に存在する陽子の数で分けたグループ)が元素といえる。 (2) 分子 分子とは、その物質がもっている性質をあらわせる最小の粒子をいう。例えば、酸素分子は酸素原子2つであらわされますが、これを酸素原子1つであらわすと酸素分子の性質を持たなくなり、酸素分子とは呼べません。このように原子が幾つか集まって特定の性質を持つことのできる最小の粒子を分子といいます。水であれば酸素原子1つと水素原子2つ、二酸化炭素であれば酸素原子2つと炭素原子1つ、アンモニアであれば窒素原子1つと水素原子4つの集まり。 (3) イオン 原子は、電気的に中性であるが、原子が電子を放出したり、あるいは電子を受け取ると正または負の電荷を持つ粒子に変化する。このような粒子をイオンと呼ぶ。正に帯電したイオンを陽イオン、負に帯電した陰イオンという。 原子の構造 原子は、中心に正の帯電している原子核があり、その周りに負の電荷をもつ電子が回っている。 ![]() (1) 原子番号原子核の中の陽子の数を原子番号という。 (2) 質量数 原子核中の陽子の数と中性子の数をあわせた数を質量数という。陽子と中性子の質量はほぼ等しいが、電子の質量は、これらの約1/1840と極めて小さく、原子の質量としては無視できるため、原子核の質量を原子の質量としている。 (3) 同位体 原子番号が同じで質量数(中性子数)の異なる原子同士を互いに同位体と呼ぶ。 (4) 原子量 原子量は、各元素の質量の大小関係を数値で表したものである。 (5) 分子量 分子の質量の大小関係を数値で表したものが分子量である。 (6) 式量 ナトリウムイオン、塩化ナトリウムなどのように分子を持たないものの大小関係を数値で表したものが式量である。 物質量(1mol)(1) 物質量 質量数12の炭素原子12g中に含まれる炭素原子の数は、6.02×1023でこれをアボガドロ数という。このアボガドロ数個持つ粒子の集合を1molという単位で表し、そのmol単位で表した物質の量を物質量と呼ぶ。 (2) モル質量 1mol当りの質量をモル質量と呼ぶ。その単位はg/molが用いられている。 物質に関する基礎法則(1) 質量保存の法則 (ラボアジエ)化学変化が生じても、変化の前後で物質の質量の総和は一定に保たれる。 (2) 定比例の法則 (プルースト)同じ1つの化合物を構成する成分元素の質量の比は、常に一定である。 例) 1分子の水と2分子の水(各1mol)
(3) 倍数比例の法則 (ドルトン) 2種類の元素から2種類以上の化合物を生じる場合、一方の元素の一定の質量と化合する他方の元素の質量は、それらの化合物の間で簡単な整数の比になる。
(4) 気体反応の法則 (ゲーリュサック)反応で消費又生成する気体の体積の比は、同温・同圧で簡単な整数に比となる。 (5) アボガドロの法則 (アボガドロ)気体の構成単位は、いくつかの原子が結合した分子で、同温・同圧で同体積の気体は、気体の種類に関係なく同じ数の分子を含む。 |
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