純和風(?)整理棚の製作。(2)

 

 

脚、貫、天板が組めましたので、次は板を張っていきます。側板や底板、棚板、仕切りの加工です。

 

 

● 側板&底板

側板と底板を加工します。

・・・が、作業に没頭していたのか(?)気がつくとあまり写真が残ってませんでした。

・・・ので、側板と底板の固定方法を図に描くとこんな感じです。

 脚&貫にしゃくり加工をし、そこに側板&底板をはめ込みました。最終的に組み立てる時は、接着剤と木釘を使って固定しました。

 底板を加工中です。

この時はまだ固定方法を模索しながら加工していたので、右に写っている写真は最終的な形状とは違っています。

 底板と脚、貫らを組んで様子をみています。

少し飛びますが、側板と、それを取り付ける加工ができた脚と貫の写真です。

右の写真のように、脚&貫のしゃくりは、ホゾ穴付近は浅くして、二段にしています。(その分、板材のほうにしゃくりを入れます)

 そして、試し組み。

ん〜。なかなかいい感じだ (^〜^)

 

 

● 仕切り&棚板

 

 さてさて、続いては・・・

 仕切りと棚板を作っていきます。

方法は、追い入れ継ぎです。

 が、これまた作業に没頭していて(?)写真撮るのを大いに忘れてしまっている。

のでまたまたけっこう飛びますが、大きく左右、上下に仕切り、棚を付けたのが右の写真です。

 通常の追い入れ継ぎと少し違っているところがありまして、それは・・・

面取り加工をするため、上端だけ、面腰の追い入れになっています。

(とはいえ隙間が・・・まあ後で埋めます。 (^^ゞ )

 左側を、更に半分に仕切ります。下は引出し、上は雑誌類を入れる予定のスペースです。

 ん〜〜。けっこう形になってきました(^-^)

 

 

● 背板

 ここにきて、背板に使う材料が無くなってきました。

ので、10mm厚の秋田杉の板を追加購入しました。買った板はこんな感じ。

 なんと、かなり反りまくっている。。。まあ、背板も追い入れ継ぎで組むつもりなので、少し反っていても、相手の溝に入れれば補整されるか・・・という甘い考えで、反り承知で安く買ったのですが。

 で、背板の面積がいちばん大きくなる、右下の部分は、板の中で反りの程度がひどくない部分を選んで使い、残りの部分は反りが気にならなくなるまで小さくカットし、それを接いだりして使いました。

 ところで、このように反ってしまっている材料は、カットしたり鉋かけたりといった加工もし辛いものです。

 そこで、一時的に反りを直す方法を紹介します。

反って凹んでいる面を水で濡らして、伏せて暫く置いておくと、一時的にではありますが、反りが直る場合があります。

 反っている材料は、最初から使わないのが無難ですが、“最後の手段”的に(?)一度試されてはいかがでしょうか??

 

 

● 底板補強

 ここで、ふと心配になった。とりあえず、棚板も天板も底板も組めて、整理棚の形になってきているが、厚み10mmの底板を支えているのは底板周辺の貫のみ。底板の強度は大丈夫なのだろうか???試しに、底板の真ん中辺りを少し押すと、板がしなる。そこで、補強のための桟を入れることにしました。

 桟の材料は近所のホームセンターで買った□30mmの檜の角材です。

  桟と底板との固定は、蟻掛け吸い付きという方法を使いました。蟻掛け吸い付きの加工方法は、こちらを参照ください。

 左の写真は加工を終えた桟2本と、底板の裏側に掘った溝です。

 

 ほぞ継ぎで貫と桟を固定し、補強完了です。

 

 

 

● 本体組み立て

 さて、パーツ加工が全て終わったところで、いちばん緊張する作業、いよいよ本組みをします。

 その前に、脚の内側下部を少し斜めにしました。(デザイン的なものです)

 

 脚と側貫、それと側板を組んでいます。

 そして、本体の組み立てです。

 

 

本組みの様子

その@

本組みの様子

そのA

本組みの様子

そのB

本組みの様子

そのC

本組みの様子

そのD

 一応、棚本体が組み上がりました。

 ちなみに、左側棚板の上面前方に、浅い溝が2本入っていますが、ここには引き扉を付ける予定です。天板にも、この部分の真上にくる位置に溝をいれました。

 

←扉はこの板で作る予定です。実は当初、扉を付ける予定は無かったのですが、木目があまりにもカッコよかったので、この板で扉をつけようと、方向転換しました。

 

・・・さてさて次は、扉、引出しの作製、そして、いよいよ完成します

 

 

 

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