北近畿の草花 初夏の2 

水田では稲が伸び、庭では早、コスモスが咲き、
その横ではこんな花が見られます。山では、せみ時雨です。

[草の名前]

トキソウ、サイハイラン、コモウセンゴケ、イシモチソウ、ミクリ、
イグサ、スズメノヤリ、オクノカンスゲ、ヒメカンスゲ、タガネソウ、ヒメクグ、イヌホタルイ、
アオスゲ、カサスゲ、ゴウソ、ハマスゲ、サンカクイ、コウボウムギ、コウボウシバ
イガカヤツリ、カヤツリグサ、ヒメテンツキ、タマガヤツリ、テンツキ、ヒデリコ
トキソウ
山の上の湿地で見かけたラン科の多年草。高さ15-20cm。5-6月にピンクの花を1つ付ける。写真の左中央には、モウセンゴケらしきものが見える。09/06/06

トキソウ

サイハイラン

林の入り口で見かけた、ラン科の高さ30-50cmの多年草。5-6月にうす紫の花を付ける。16/05/27

サイハイラン

コモウセンゴケ

コモウセンゴケ

日当たりの良い山地の水のにじむあたりで見かけた食虫植物の多年草。花茎の高さは10-15cm程度で、葉の縁に腺毛が密生して粘液を分泌して小さな虫を捕らえる。5-6月頃、薄紅色の花をつける。10/06/08
 

イシモチソウイシモチソウ

日当たりの良い山地の水のにじむあたりで見かけた食虫植物の多年草。高さは20cm程度で、葉の縁に腺毛が密生して粘液を分泌して小さな虫を捕らえる。5-6月頃、枝上に白い花をつける。10/06/07

ミクリミクリ

水路の中で見かけたミクリ科の多年草で高さは1m程度。花や実が丸く固まっていて栗のイガのように見えるからの呼び名である。葉の脇から花茎が伸び、上部に雄花、下部に雌花がつく。10/06/07
イグサ

イグサ

 耕作放棄された田んぼで見かけた。イグサ科の多年草。花期は6-9月。畳表のイグサはこれの栽培されている品種。08/05/11

スズメノヤリ

 空き地に生える。草丈10cm程度。茎の先の茶色の丸いものが小さな花の集まり。イグサ科の多年草。10/05/15・14/05/10
スズメノヤリスズメノヤリ

オクノカンスゲオクノカンスゲ?

山道で見かけた。高さ30cmほど。カヤツリグサ科の多年草。02/03/16

ヒメカンスゲヒメカンスゲ 

姫寒菅。山道で見かけた。高さ20cm程度。華やかさはないけど穂の形がおもしろい。3月下旬。カヤツリグサ科の多年草。

タガネソウ

 タガネソウカヤツリグサ科の多年草。山地の林内に生え、ランナーを出す。茎は高さは10〜40cmで、葉はランナーの先につく。小穂は4〜8個。雌花群の上に雄花群がつく。果胞は無毛。花期は4,5月。カヤツリグサ科スゲ属にしては葉が広い。04/06/14

 

タガネソウ

タガネソウ よく似たものに、ケタガネソウがあるが、タガネソウには、葉の表面にはほとんど毛がない。花茎は葉から離れたところから長く出て茎の上部に雄花が数個と、下部に雌花が数個ついている。14/05/17

 

ヒメクグ   ヒメクグ

 田んぼのあぜで見かけた。花期は7-10月で、茎の先に球状の小さな穂の集まりをつける。丸い花(実)の下から線形の葉が三方に出ている。20cm程度。カヤツリグサ科の多年草。10/07/18

ホタルイイヌホタルイ


休耕田で見かけた、カヤツリグサ科の多年草。多数集まって生え、大きな株になる。7ー10月頃、茎の上部に花穂をつける。葉は小さく茎の根元に鞘として残る。08/09/27
 

マツカサススキ

マツカサススキ
休耕田で見かけたカヤツリグサ科の多年草。高さ1.5m程。夏から秋にかけて松ぼっくりのような実をつける。湿地に生える植物で、河川改修などにより生育地が狭まっている。2012/09/08

アオスゲ

アオスゲ 田んぼのあぜで見かけた。花期は4-6月。10-30cm程度で、株立ちになる。カヤツリグサ科の多年草。08/05/11

カサスゲ

 川のそばで見かけたカヤツリグサ科の多年草。茎は三角形で、花期は4-7月。かつては、笠や蓑を作るために栽培もされていた。高さは40-100cm。08/05/11

ゴウソ

ゴウソ 川のそばで見かけたカヤツリグサ科の多年草。花期は5-6月。茎の先に雄花が集まった小穂がつきその下に雌花の小穂が数個つく。高さは30-60cm。長い柄の先に太い小穂がぶら下がった姿から、タイツリスゲともいう。08/05/11

ハマスゲハマスゲ

 海辺の砂地や道ばた、荒地に生えるカヤツリグサ科の多年草。葉には艶がある。高さ20-40cmで、長い根茎を伸ばして繁殖し、その先に硬い塊茎を作る。根元から取っても塊茎が土中に残ることが多く、駆除が難しい。花期は7-10月。
 根と根茎の写真は、ジャガイモの葉の上で。根茎からも芽が出ている。08/05/07

サンカクイ
サンカクイ
 

日本全土の水辺や湿地に生えるカヤツリグサ科の多年草。茎の断面は、その名のとおり、三角形。高さ、50〜100cmになり、 先端に小さい葉をつけます。7〜10月花穂をだし、柄のある卵型の小穂を側生状に数個つけます。04/07/25

コウボウムギコウボウムギ

 海岸で。穂の形を筆に見立ててこの弘法麦の名がついた。高さ20cm。花期は5〜7月。カヤツリグサ科の多年草。雄株と雌株があり、写真では左の穂が雌花で、右の穂が雄花。10/07/02

 

コウボウシバコウボウシバ

 海岸で。コウボウムギより小さいのでこの名がついた。高さ6〜25cm。花期は4〜7月。カヤツリグサ科の多年草。06/05/25

イガカヤツリ?

イガカヤツリ
田んぼで見かけた。カヤツリグサ科。03/09/15

カヤツリグサかやつりぐさ

三角柱のような茎の上に三本の細長い葉を伸ばしてその上に花穂(かすい)をつける。カヤツリグサ科の1年草。7月4日。


姫点突
ヒメテンツキ

  田んぼのあぜで見かけた。高さ、25cm程度。カヤツリグサ科の1年草。10/09/05

タマガヤツリ

 タマガヤツリ
水田跡の池で見かけた。20cm程。夏〜秋にかけ茎の先に葉のような包葉を2〜3個つけ、その中心から数本の短い花序の先に径1p内外の球形の花穂をつける。カヤツリグサ科。03/09/21

テンツキテンツキ

休耕田で見かけたカヤツリグサ科の1年草。高さ30cm程。2012/09/09

ヒデリコヒデリコ

田のあぜで見かけた。高さ10〜60cmのカヤツリグサ科の1年草。茎の先から枝を数個だし、さらに3〜4回分枝し、先端に2mmほどの球形の小穂を多数つける。花期は7〜10月。12/09/16

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