「あっしには関わりのないことで‥‥」 これは、はるか遠い昔のテレビの人気番組・木枯し紋次郎でのお決まりの台詞でしたが、そうは言いながらも、紋次郎は最後には他人の困難な状況に関わってしまい、敢然と立ち向かって悪を懲らしめるという、いわばワンパターンの時代劇でした。毎週、爪楊枝をくわえる紋次郎を見るのが習慣になっていた記憶がよみがえってきます。 そう言えば、「あっしには関わりのないことで‥‥」風潮はあの頃が始まりで、今に続いているのかもしれません。 なぜ今、四半世紀以上も前のテレビ番組のことを思い出したのかといえば、それは、天と地がひっくり返っても「あっしには関わりのない」ことだと頑なに思っていたキャンプなるものが、ジワリジワリと我が身にせまり来ているからです。いや、受動的な意味だけでなく、徐々に興味が湧いてきているのです。 事の発端は、もちろんギャン。 元をただせば、ギャンを迎え入れたことから始まります。 ギャン抜きでの遊びがほとんど考えられなくなった今、必然的に遊び仲間はギャンを介して知り合ったワンコ大好きなワン友に限られるようになりました。しかも、ワン友のパートナーのほとんどがアウトドアでの遊びが得意なレトリーバーとくればキャンプ愛好者が多いのもなるほどうなづけます。 必然的に、ワンコ連れでどこそこへキャンプに行った、今度キャンプに行く予定、といった楽しい話題がワン友のウェブ上で繰り広げられ、それを目にすることが多くなります。 考えてみればそうなんですよね。 レトリーバーの能力が最も発揮できるのはアウトドア。 最も生き生きと楽しく遊べるのもアウトドア。 それなら、彼らと一緒にゆっくりと楽しい時間を共有するには自然の中でのキャンプが最善ということになる! ということで、ギャンと一緒にキャンプなるものの魅力の一端でも味わえたらという心境の変化につながってきたわけです。 食わず嫌いという言葉がありますが、漠然と、ほとんど根拠らしい根拠もないまま「キャンプ」を自分から遠ざけていたこれまでとはとりあえずさよならし、(少しオーバーですが)未知の世界に飛び込んでいこうと‥‥。 さて行ってみて、「もうや〜めた」となるか、「楽しいことに巡り合えた」となるかは、もちろん現段階では神のみぞ知ることですが、予感としては期待も込めて断然後者! 幸いなことに、今はキャンプに行こうと誘ってくれる奇特な(?)ワン友もいて、今年が最初で最後のキャンプ・エントリーの機会であることは確かなようです。 自然いっぱいのキャンプ場で、これまで味わったことのない何か新しい発見や感動に巡り合えることを期待して、未だにキャンプ用品全くなしの身で一緒に行ってくれるワン友におんぶに抱っこのキャンプとなるのは目に見えていながら、厚かましくもキャンプ・デビューの日を心待ちにしています。 (08/02/2003) |
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