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木星 2004年の木星

このページは新サイトの木星の写真に移行しました


大赤斑付近の変化
大赤斑(GRS)付近の変化

 今シーズンの木星面の変化をまとめてみました。大赤斑付近の縞模様の変化を約一ヶ月ごとに追ったものです。大赤斑はここ何年かは淡化傾向がありましたが、今シーズンは比較的赤みが強い姿を見せてくれました。
 上の写真からは、大赤斑の南(写真は上が南です)を通過してゆく小暗斑(DS)が見てとれます。この暗斑は3月頃までは比較的目立ったのですが、4月頃にはSTBと同化してわからなくなりました。他に今シーズンの特徴的なものとしては、大赤斑周辺の南赤道縞(SEB)の攪乱がありました。この写真でもほぼ半年にわたって攪乱が発生していることがわかります。


04/03/13 jupiter
2004年3月13日 木星の自転様子 月刊天文入選作品

5/5jupiter 2004年5月5日の木星(21時27分(JST))

久しぶりの木星像です。
衝の時と比べると、視直径は5秒以上小さくなり、眼視で覗いても小さくなったことが実感できます。
眼視での細かい模様の検出は、だんだんと難しくなってきました。しかし、写真ではまだ模様が判別できます。写真からは大赤斑周辺の南赤道縞の乱れがわかります。今シーズンは、この付近の模様が特徴的な木星像です。


MT-160反射望遠鏡+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=42)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1018frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
4/11Jupiter 2004年4月11日の木星(21時49分(JST))

この日は暖かく湿度の高い夜でした。
シーイングが良かったので、微細な模様も確認でき、木星観望を楽しめました。
木星は、衝を過ぎてから約1か月経ちました。惑星面は左から太陽の光を浴びるようになりました。この写真でも右側が少しかけているのがわかります。1月に撮った写真を見ると、左側が欠けています。
こういうところに注目して観望するのも、面白いものです。
※中央部を普段より大きくトリミングしています


MT-160反射望遠鏡+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=42)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(910frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4〜5/5 , Trans:3/5
3/28jup 2004年3月28日の木星(22時04分(JST))

大赤斑が自転により、左隅から見えなくなってしまう前に撮影しました。
この日の夜は暖かくよいお天気で、気流もよかったので惑星観望を楽しめました。大赤斑付近の南赤道縞の乱れた様子も微かに見えていました。

 この日の17時頃には木星面に3つの衛星影が写る珍しい現象があったのですが見れませんでした(残念)


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=50)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(860frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4〜5/5 , Trans:3/5
03/27jup 2004年3月27日の木星(22時35分(JST))

この日はシーイングは良かったのですが、残念なことに薄雲が張り出していたので、拡大率を下げてみました(少し小さい木星像です)。
薄雲に少し切れ目があったので、そこに木星が来る時を狙って撮影したのがこの画像です。色情報は少なめですが思ったより写りました。
大赤斑が写っていない木星像はやはり寂しいですね(笑)。


MT-160反射望遠鏡+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=42)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(977frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:1/5
3/13jupiter 2004年3月13日の木星(23時48分(JST))

大赤斑がほぼ中央に見えており、一つ目小僧って感じの木星像です(笑)。
大赤斑周辺の縞模様が乱れているのがよくわかります。赤道付近のフェストーンの動きも面白いです。眼視では気流が落ち着いた時に「見えるかな?」という所でした。
今回は南中過ぎてからの木星像でした。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(935frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
3/9木星 2004年3月9日の木星(23時04分(JST))

久しぶりの木星像です。
3月5日の衝を過ぎた木星。これからは少しずつ見掛けの大きさが小さくなっていきます。
この日の夜は上空で風が吹いていたのか、眼視では、細かい模様が見づらく残念な日でした。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=50)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1000frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3〜4/5 , Trans:3/5
2/27jupiter 2004年2月27日の木星(23時41分(JST))

右端から大赤斑が見えてくる少し前の木星像です。
赤道付近のモジャモジャした部分(フェストーンと呼ばれています)がよくわかります。
極地方(写真上方)には白斑も確認できます。2/10の木星像と比べて見ると、大赤斑が回ってくる前だというのがわかると思います。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1050frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
2/19jupiter 2004年2月19日の木星(24時02分(JST))

シーイングは良かったのですが、透明度が悪かったので細部の写りは今一つになってしまいました。惑星写真は一筋縄ではいきませんね。
写真を見ると、北赤道縞から赤道へ向かって伸びるフェストーンの様子がよく分かります。眼視でも中央の黒い部分が自転して行く様子がよく分かりました。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=50)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1052frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:2/5
04/02/10jupiter 2004年2月10日の木星(26時01分(JST))

大赤斑が見えて来た頃を見計らって撮影しました。
この日はシーイングが良かったので、木星観望をゆっくり楽しめました。眼視でも大赤斑の存在が容易にわかり、見応え十分の木星像でした。
光度も増して来たので、今度はもう少し拡大率を上げて撮影してみたい木星です。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1030frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:4/5
01/31jupiter 2004年1月31日の木星(26時19分(JST))

大きくなってきた木星です。もうすぐデータもはみ出してしまいそうです(笑)。
中央右寄りには衛星の黒い影が写っています。そのまた右寄りには白い点が写っています。木星表面を移動中の衛星イオだと思います(シュミレーションソフトがないので、いつもアバウトですみません)。
気流が安定した日に公共天文台の大口径望遠鏡でじっくり見てみたい木星です。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(745frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
04/1/29Jupiter 2004年1月29日の木星(26時13分(JST))
月刊天文入選作品

夜中過ぎから気流が落ち着いて来たので、撮影してみました。
大赤斑が中央右寄りに写りました。大赤斑はここ数年淡化したままなので、眼視では見づらいですが写真ではよくわかります。木星は自転が速いので、模様の移り変わりが早く、ずっと見ていても飽きません。
木星本体の右には、衛星エウロパが見えています。本体には影も写っています。ガリレオ衛星の動きに注目してみても面白いです。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1022frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:4/5
1/22Jupiter 2004年1月22日の木星(25時54分(JST))

寒空の下での木星ショットです。
眼視ではあまり模様がわかりませんでしたが、気流がよくなった瞬間に撮影してみました。
木星は視直径も40秒を越えて大きくなってきました。望遠鏡で見ると、大接近時の火星よりずっと大きく、迫力です。落ち着いた気流の日にゆっくり縞模様を観望したいものですね。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(915frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2〜3/5 , Trans:5/5
01/04Jupiter 2004年1月4日の木星(29時11分(JST))

今年最初の木星ショットです。
今回はいつもと少し感じを変えて、衛星名を入れてみました。ガリレオ衛星のエウロパとカリストが写っています。カリストは小さいので少し暗いですね。木星面の影はエウロパの影でしょうか?ひょっとしたら、ここには写っていませんが、もう少し離れた所にいたイオの影かもしれません。
これから衝に向けて、だんだん明るく大きくなって見やすくなる木星です。
※この画像は以前より拡大率を上げています。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=52)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1080frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3〜4/5 , Trans:3/5
12/24Jupiter 2003年12月24日の木星(27時52分(JST))

クリスマスの木星像です。
年末年始で忙しくやっと処理できました。この画像は、いつもより少しだけ拡大率を上げて撮影しています。
木星の右横にイオが写っています。この時期にしては、なかなかよい写りだと思いますが、今年(2004年)はもう少し気流がよい日を選んで、木星本体の詳細な模様を写し取ってみたいと思っています。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=47)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1065frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
12/2jupiter 2003年12月2日の木星(28時33分(JST))
月刊天文ガイド入選作品

12月初の木星像です。
望遠鏡を外に放ったらかしにしていたら、コレクターレンズに露がビッシリ付いてしまい、拡大率を変えての撮影となりました(同じぐらいに調整はしたのですが)。
冬の寒い明け方でしたが、なかなかの大気条件で大赤斑も綺麗に写りました。木星は5時頃には、天頂近くまで昇ってくるようになり、そろそろシーズンインですね。


MT-160反射望遠鏡+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=42)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(965frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:4/5
11/16jup 2003年11月16日の木星(28時44分(JST))

ちょうど大赤斑もなく、シーイングも悪かったので、2本の縞模様しか写りませんでした。
NEBが少し乱れているような気もします。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1200frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:4/5
11/14jupiter 2003年11月14日の木星(28時47分(JST))

朝早く目が覚めてしまったので、撮影した木星です。いつもより合成枚数を増やしてみました。
右端にガリレオ衛星の一つ、イオが写っています。木星表面にもその影が見えています。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1479frames stack) ,FrameRate:15frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:4/5
11/13Jupiter 2003年11月13日の木星(28時28分(JST))

しし座流星群を横目で見ながら撮った木星です。
大赤斑が、ちょうどこちら側に向いています。やはり大赤斑が見えている時の方が、木星らしくていい感じです(笑)。
NEBの東側が、少し淡くなっているような気がします。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1051frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:5/5
11/7木星 2003年11月7日の木星
(29時35分、29時59分(JST))

11月の木星像です。
約30分あけて撮影した画像を並べてみました。木星は自転が早いので、縞模様が移動しているのがわかります。衛星の影も右から左へと移動しています。
残念ながら、衛星の影は眼視ではわかりませんでした(目が悪いだけ?)。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(865,1124frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:2/5
10/15木星 2003年10月15日の木星(29時05分(JST))

木星は、明け方の高度はまだ低く、撮影条件は悪いのですが、この日は低空まで落ち着いた大気状態でよい画像を得れました。
右寄りに大赤斑が見えています。また少しわかりにくいですが、木星本体のすぐ左にゴミのような白っぽい点が写っています。木星の衛星イオです(だと思います)。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1039frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5
10/8木星 2003年10月8日の木星(29時18分(JST))

薄明の中で撮影した木星です。
木星は獅子座の中で輝いているので、まだ低空でしたが、気流がよかったのか、案外綺麗に写りました。
中央左寄りに、目玉のような模様「大赤斑」が見えています。
写真の左の端に写っている、白っぽい点は木星の衛星です(イオだと思います)。


MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1087frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5

※このページの撮影時刻は30時制で記載しております(例:8月22日01時30分→8月21日25時30分)。
掲載画像の著作権は撮影者が所有しています。画像の無断転載・使用(個人的に楽しむ場合を除く)はご遠慮ください。

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