ΔLOOP7の概要

作成日: 2006年7月16日

最終更新日: 2006年7月31日

 2006年7月7日に急に構想を思いつき、翌日の7月8日にΔLOOP6+からの改修作業を終えて、いまや我が家のメインアンテナとして稼動しております。このアンテナの詳細については、このページにて随時UPしてまいります。

 今回のΔLOOP7は、ΔLOOP6>ΔLOOP6+と続く差動型アンプを組み込んだ同調型アンテナである事はまったく変わりありません。しかし、従来のΔLOOP6+でさえも、16mbでの同調操作がきちんとできず、また、13mbでは使用できませんでした。
今回、より高い周波数へも同調操作が行えるよう、低容量タイプのバリキャップ「1SV101」を採用する事により、13mb近辺まで同調操作が行えるようになり、完璧に16mbを射程内に収めました。
よって、ΔLOOP6+からの変更点は、
1.ΔLOOP7のチューニングBOXのバリキャップ部の変更
2.同調範囲拡大のためのコントロールBOX内の3端子レギュレータを10Vから12Vに変更
3.ΔLOOP部の浮遊容量を少なくするためにエレメントの硬結びをやめ、バインド線で固定
の大きく3点です。接続ワイヤー等はΔLOOP6+のものがそのまま継続使用できます。なお、2番の変更によりΔLOOP7はACアダプター駆動が必須のアンテナとなってしまいました。


1.このアンテナの特徴
ΔLOOP7のコンセプトは、「ノイズに強い静かなアンテナ&ハイバンドへの対応」です。

今回の変更した技術的背景をお分かりいただくために、今回採用したハイバンド用のバリキャップ1SV101とローバンド用のバリキャップ1SV149の容量変化特性を以下に示します。
  
         1SV149の特性               1SV101の特性

上記特性を見るとおわかりのように、1SV149ではチューニング電圧を0V〜12Vまで変化させた時の容量変化は、大体、500pF〜15pF程度となります。この1SV149を3個パラに接続していますので、実際は、1500pF〜45pFまで変化させて120mb〜25mbまでをカバーさせている事になります。一方、1SV101は同じチューニング電圧変化に対して、大体、50pF〜10pFとなります。この容量が減る事により、ハイバンドまで同調周波数が伸びる事が期待できるのです。

ΔLOOP7の周波数カバー範囲を示しますと:(12Vの3端子レギュレータを使用時)

ループアンテナ部のターン数
受信周波数範囲
対応放送バンド
1Turnのみ (1SV149 3個×2)
2200kHz〜13900kHz
120mb, 90mb, 75mb, 60mb, 
49mb, 41mb, 31mb, 25mb, 22mb
1Turnのみ (1SV101 ×2)
12000kHz〜21300kHz
22mb, 19mb, 16mb, (13mb)

であり、ΔLOOP6+と比べると、16mbが完璧に射程範囲に入りました。しかしながら、13mbに関してはジャストにチューニングまではできませんが、感度が盛り上がるところまで行きますので、あとはRXのプリアンプをONすれば受信可能となります。


2.ΔLOOP6+との比較
ローバンドの感度はΔLOOP6+と同等です。今回完璧に同調操作が可能となった16mbについては非常にハイゲインなアンテナとなっています。19mbにおいてもこの傾向があります。夏に良好なハイバンドを聞けることは、何事にも変えがたい喜びです。

3.差動型アンプが良い理由
ΔLOOP部には様々なノイズが飛び込んできます。その中には、
(1)アンテナ全面で受けるノイズ=LOOPアンテナの2本の線の電圧が同じ方向に上下するノイズ
(2)アンテナの内部を磁界として通過するノイズ=LOOPアンテナの2本の線の電圧が逆方向に上下するノイ

の二つのモードのノイズがあると言えます。(1)のノイズを完璧に除去するには今回のΔLOOP7の様な差動型アンプにすることがベストです。(2)のノイズについては、受信電波と同じものになりますので、除去は困難です。


このΔLOOP7の詳細情報のページについては、こちらからどうぞ!


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