
ΔLOOP5の詳細
最終更新日: 2004年7月19日
1.回路図
<LOOP ANTENNA部>
1メートルのビニールパイプ3本でできている部分です。自動車用の強いビニール電線3.5mを3本のビニールパイプに通していき、1回巻いたところでビニール線両端部を硬結びで結んで緩まなくし、ビニール線の先端にチューニングBOXと接続のためのバナナプラグを取り付けています。
<TUNING BOX部> 左側の写真
ΔLOOP3に回路的な小変更をかけた程度です。LOOP部との同調用に1SV149Bと言うバリキャップ2個を並列につないで使用しています。これで特定の周波数に共振させております。その後、2SK439というFETで受信電波をアンプし、その信号を同軸ケーブルで引き回せるようにしております。バリキャップ用のチューニング電圧はCONTROL BOX部から供給されますが、これは別のケーブルで与えるようにし、FET駆動用に必要な電源9Vは、信号と共に同軸ケーブルに重畳させています。このBOX部は、以下の左側の写真のようにアルミケースに入れております。
<TUNING BOX部とCONTROL BOX部の接続>
2箇所の接続部分が回路図をご覧頂くとわかると思います。上の方は、同調電圧供給用のRCAのフォノピンプラグとジャック(金メッキ)を使用し、2芯の電線で接続しています。
信号とFET駆動用電圧をやり取りするための同軸ケーブルは1.5C−2Vの同軸ケーブルを用いています。
<CONTROL BOX部> 右側の写真
コントロールボックスとも呼んでいますが、これもアルミケースに入れています。回路図の右の破線内の回路になります。電源には、雑音の影響を避けるため006P(9V)の電池を使用しています。チューニング電圧は1MΩのボリュームで作られて、専用ケーブルにでチューニングBOXに送っています。
また、チューニングBOXからの信号はセラミックコンデンサーで分離して、受信機側に行く同軸ケーブル接続端子につないでいます。
<CONTROL BOX部と受信機の接続> 3.5ΦモノラルとBNCの2種類の出力端子を装備
1.ポータブル受信機の場合:1.5C−2Vの同軸ケーブル30cmを使用しています。両端に同じ3.5Φのオーディオ用のプラグを取り付けています。
2.通信型受信機の場合:3C−2Vの同軸ケーブル1mを使用しています。両端がBNCコネクタのものです。通信機には「BNC→M変換プラグ」を介して接続しています。
2.通信型受信機対応とパワーセーブのための回路修正(2004年7月18日)
(1)初期型ΔLOOP5では通信型受信機と接続した場合、ゲインが高すぎてノイズレベルが上がって聞き辛いということがわかりましたので、ゲインを絞れるようにチューニングBOX内に半固定ボリュームを追加しました。これにより、ゲインを20dB〜3dB程度まで変化できます。半固定ボリュームが0Ωで約20dBのゲイン、1KΩ回し切りで約3dBのゲインです。通信型受信機の場合、3dBが良いようです。(回路図のVR2を追加)
(2)コントロールBOXの受信機側にBNCジャックを増設しました。これにより、通信型のMジャックへの接続も可能となります。(回路図のC13、J6を追加)
(3)パワーセーブのため、FET駆動用電圧に470Ωの抵抗を挿入して、9Vを7Vまで下げて、電池の消耗を抑えるようにしました。(回路図のR4を追加)
3.部品表
部品表を示します。赤色の部品が2004年7月18日の修正で追加になりました。
<CONTROL BOX部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
ケース |
アルミケース 75×120×40mm |
パーツ店 |
¥250 |
平ラグ板 |
10P |
パーツ店 |
¥50 |
ラグ板用スペーサ |
10mm 2個 |
パーツ店 |
¥20×2 |
ラグ |
3Φのねじで止められるラグ |
パーツ店 |
¥5 |
VR1 |
通信用可変ボリューム 1MΩ Bカーブ |
パーツ店 |
¥360 |
VR用つまみ |
35mmΦ (大きいものが使いやすい) |
パーツ店 |
¥320 |
R4 |
470Ω 1/4W カーボン抵抗 |
パーツ店 |
¥5 |
L3 |
220μH 固定インダクター |
パーツ店 |
¥50 |
C7 |
50V 0.1μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10 |
C8 |
50V 0.01μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10 |
C9 |
50V 0.1μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10 |
C10 |
16V 47μF 電解コンデンサー |
パーツ店 |
¥35 |
C13 |
50V 0.1μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10 |
SW3 |
2P ミニスイッチ |
パーツ店 |
¥50 |
V1 |
006P(9V)アルカリ電池 |
電気店 |
¥300 |
Battery |
006P用固定BOX |
パーツ店 |
¥65 |
電池プラグ |
006P用電線付き接続プラグ |
パーツ店 |
¥50 |
J4,J5 |
3.5Φモノラルジャック |
パーツ店 |
¥60×2 |
J3 |
RCAフォノピンジャック金メッキ パネル固定型 |
パーツ店 |
¥100 |
J6 |
BNCジャック |
パーツ店 |
¥130 |
ねじ |
3Φ |
パーツ店 |
¥50 |
配線用電線 |
適当に |
パーツ店 |
¥100 |
<TUNING BOX部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
ケース |
アルミケース 80×120×55mm 密閉型 |
パーツ店 |
¥320 |
平ラグ板 |
16P |
パーツ店 |
¥65 |
ラグ板用スペーサ |
10mm 2個 |
パーツ店 |
¥20×2 |
ラグ |
3Φのねじで止められるラグ |
パーツ店 |
¥5 |
J6,J7 |
バナナジャック 2個 |
パーツ店 |
¥50×2 |
D1,D2 |
バリキャップ 1SV149B |
パーツ店 |
¥50×2 |
Q1 |
2SK439(E) MOS-FET Eランク |
パーツ店 |
¥50 |
VR2 |
1kΩ サーメット型半固定抵抗 |
パーツ店 |
¥25 |
R1, R3 |
1MΩ 1/4W カーボン抵抗 |
パーツ店 |
¥5×2 |
R2 |
120Ω 1/4W カーボン抵抗 |
パーツ店 |
¥5 |
C1, C2, C5, C11 |
50V 0.01μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10×4 |
C4, C12 |
50V 0.1μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥10×2 |
C3 |
50V 0.22μF セラミックコンデンサー |
パーツ店 |
¥15 |
C6 |
16V 47μF 電解コンデンサー |
パーツ店 |
¥35 |
L2,L4 |
220μH 固定インダクター |
パーツ店 |
¥50×2 |
J1 |
RCAフォノピンジャック金メッキ パネル固定型 |
パーツ店 |
¥100 |
J2 |
3.5Φモノラルジャック |
パーツ店 |
¥60 |
T1 |
トロイダルコアFT50-77に7回巻き 1:1 |
パーツ店 |
¥70 |
ねじ |
3Φ |
パーツ店 |
|
配線用電線 |
適当に |
パーツ店 |
|
<LOOP ANTENNA部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
L1 |
ビニールパイプ 直径13mm 1m長 3本 |
ホームセンター |
¥88×3 |
L1 |
自動車用ビニール電線 3.5m |
ホームセンター |
¥135 |
J6,J7 |
バナナプラグ 2個 |
パーツ店 |
¥50×3 |
<同調電圧ケーブル部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
線材 |
2芯電線 5m |
パーツ店 |
¥60×5 |
J1,J3 |
RCAフォノピンプラグ金メッキ 2個 |
パーツ店 |
¥100×2 |
<BOX間同軸ケーブル部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
線材 |
1.5C-2V 同軸ケーブル 5m |
パーツ店 |
¥100×5 |
接続用プラグ |
3.5Φ オーディオ用モノラルプラグ 2個 |
パーツ店 |
¥60×2 |
<受信機接続用同軸ケーブル部>
回路図の番号 |
部品詳細 |
入手先 |
参考価格 |
線材 |
1.5C-2V 同軸ケーブル 0.5m |
パーツ店 |
¥50 |
接続用プラグ |
3.5Φ オーディオ用モノラルプラグ 2個 |
パーツ店 |
¥60×2 |
線材 |
3C-2V 同軸ケーブル 1m 両端BNCプラグ付き |
パーツ店 |
¥800 |
変換プラグ |
BNC→M変換プラグ |
パーツ店 |
¥300 |
合計¥4600くらいで製作できます。(ΔLOOP3からだと、わずか¥300くらい)
