ΔLOOP10の概要

作成日: 2011年03月20日
更新日: 2011年09月03日

 ΔLOOP9を使用していた時、一定の満足感はありましたが、更にローノイズで、もうちょっとオバケが減らせないかなと思って設計したアンテナとなります。非同調磁界型LOOPアンテナです。2011年3月上旬より実運用を開始しています。
ΔLOOP9よりも明らかにローノイズで、入力段のLPFも不要で、オバケも若干少なくなっています。

1.このアンテナの特徴
ΔLOOP10のコンセプトは、ΔLOOP9を凌ぐノイズフロアの低い、「非同調形で実用的に使える磁界型LOOPアンテナ」です。
同調操作等が必要なく、複数の受信機でシェアできるアンテナでございます。

2.ΔLOOP9との項目別比較
ΔLOOP9と比べますと以下の表のようになります。

比較項目
ΔLOOP9
ΔLOOP10
エレメント形状
1辺1mの三角形、1TURN巻き 同左
受信周波数範囲
50kHz〜40MHz
50kHz〜21MHz
感度
LPFを入れたせいで、バンドごとに
ノイズフロアの暴れがある。中波帯
の上の120mbにNHK大阪のオバケ
が出る。その他はかなり満足。
電圧ゲイン=34dB
LPFが必要なく、バンドごとのノイズフ
ロアに大きな暴れは無い。ΔLOOP9
よりノイズフロアーが低い。中波のオ
バケは半減程度。
電圧ゲイン=32dB
ノイズフロアー
-90dBm -96dBm
入力インピーダンス 約4Ω 約1Ω
作りやすさ
ユニバーサル基板にディスクリート
部品を組み込んで製作するのは、
ある程度の経験が必要だと思いま
す。
ΔLOOP9より更に部品点数が増加し
たため、更に製作難易度が上がって
しまった。基板が必要でしょう。
同調操作
不要 同左
室内外のBOXの接続
同軸ケーブル1本のみ 同左
回路動作電圧/電流
10V 60mA 10V 100mA
複数台のRXの同時接続
可(違った周波数も1基で聞ける) 同左

というような比較になりまして、この数週間の比較の結果、当家においてはほとんどのBCLリスニングにΔLOOP10を使用するようになっております。ただ、ローバンドでノイズすれすれの非常に弱い局を聞く場合は、ΔLOOP7に感度が高いメリットがあるため、併用をお勧めしておりますが、ΔLOOP10だけでも、あまり困るシーンというのはほとんど無い状況です。
このΔLOOP10の詳細情報のページについては、こちらからどうぞ!


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