まえがき |
| これは2年前の夏に起こった出来事です。 世間では決して珍しい事ではないかもしれませんが、 私にとっては忘れられない事で まだはっきりと覚えており、 当時のファックス記録も残っていることから、結構正確に お伝え出来ると思います。 超ローカルな話なので(^ ^;)、登場人物や地名は仮名とさせていただきます。 過激な発言等、ご容赦を! |
1.ネコが危ない? |
お盆も近いある8月の夜、隣りの浅川さんが回覧版を持って来る。 日頃から仲良くしていたのでちょっと立ち話をしていると、 浅川さん 「ゆずなさんとこのネコ、外に出ないの?」 私 「うん、出してないけど、一匹だけたま〜にエスケープすることがあるのよ」 浅川さん 「それならいいんだけど・・・。 実はね、実家の母に聞いたんだけど 自治会から 近々野良ネコ退治をするので飼い猫は外に出さない様にしてくださいという 回覧版が回ってきたんだって。 ここからはちょっと遠いけど、万が一のことが あるから気をつけた方がいいよ。」 ネコ退治???!!! くわしく話を聞いてみると、浅川さんの実家はここから歩いて 20分くらいの 山根町3丁目在住で(うちは1丁目)そこの自治会ではかねてより 野良猫に関する苦情がたびたび持ち上がっていたそう。 特にバス停留所付近に使われていない小屋があって ノラネコが住みつき エサをあげる人が後を絶たず、どんどん増えていっているということ。 でも特にどうされることもなく済んでいたが、その春より新しく自治会長に就任した 男性が大のネコ嫌いで、たまたま副会長も同じネコ嫌いということもあり、 二人で結託して、野良猫をなんとか退治しようという話になったらしい。 ネコ狩りのくわしい日にちは浅川さんも知らないということで、彼女の実家に 聞いてもらうことにした。 それにしてもなんて酷い事を? 保健所はこんな事をしていいのか? (その時、てっきり保健所が動くのだと思ってた) これはなんとかしてやめさせなければ・・・・! 浅川さんと話をしながらも私の頭の中は なんとかしなきゃ!という事で一杯だった。 |
2.知恵を借りる |
| 知り合いからの情報で、以前知人宅近くの公園で密かにネコ狩りが行われる事になったが、 愛護団体が保健所に抗議をし、阻止したという話を思い出し、知り合いの活動家の 佐野さんにその夜電話を入れて相談する。 日頃から熱心に活動されていて顔が広い佐野さんは即あらゆる団体や知り合いに どのように動いたら良いのか、ファックスを入れるなどしてくれる。 同時にこちらでも出来る事をしようという話になる。 どうかネコ達が無事でいますように、と願いながら床につく。 |
3.行動開始 |
| ネコ狩りのくわしい日にちは結局わからなかったので、会長の電話番号を 調べ、電話をして聞いてみた。 あいにく会長は留守で電話に出た奥さんに、ネコ狩りをすると聞いたが・・・ と言うと、全くそんな事実はない、という。 隠ぺいするのか? とにかく会長に話を聞きたいので、折り返し電話をもらうことにした。 しばらくして電話があったのだが、なんと私は他の自治会と間違えて関係のない 会長さんに電話したらしい!!(ドジった) その会長さんは、奥さんからネコ退治の話を聞き、びっくりして 犯人の会長宅(仮に鬼田とする)に電話をして確認をしてくれたそう。 すると娘が電話に出て、「ネコ退治はもうしました」と言っていたとのこと・・・。 遅かったか・・・。 鬼田め・・・。 |
4.偵察 |
| とにかく自分の目で確認したく、 電話を切ってから車で例のバス停付近に行く。 確かにそこに古びた小屋があった。 しばらく様子を見ていると、バスから降りた二人組みの女性が小屋をのぞいて 何か話しながら通り過ぎる。 何かイヤな予感。 まるで「ここにいたネコたち、もう退治されたんだね」と言ってる様だった。 車から降りて私も小屋を覗く。ネコの気配はゼロ。 ついでに住宅地図を見て 鬼田会長宅をチェック。 その夜、嫌がる夫に会長宅に電話をしてもらい、「うちのネコが行方不明で捜している。 そちらの自治会でネコ退治をしたと聞いたが・・・。本当か?」と聞く。 すると、「ネコ退治はするつもりだったが、結局すごい反対に遭い出来なかった。」 という答え。 何度も聞き直すが、やらなかった、の一点張り。 ではあの娘が言った「しました」の言葉は何だったのか? 翌日関東の愛護団体より電話が入る。・・・PART 2へ続く・・・ |
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