ある猫嫌いが取った許せない行動 Part 3

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1.回覧全文
2.鬼田への成敗そして 杉本氏との対面
ヘロルドさん著書
小さな友だちのために



1.回覧全文

山根町3丁目バス停他の野良猫を処分します。 飼い猫は注意してください

残暑厳しき折り柄、自治会の皆様方にはご健勝の事と存じます。
早速ですが、御存知のように3丁目バス停に3年前から不心得な人が捨てた
猫が住み着き仔猫を産み数も増え野菜無人販売の野菜の上はもちろん御近所の
家に入り屋内や庭を荒らし回りその被害に大変迷惑されています。 「餌を与えない様」
再三注意して早く追っ払うように努力されましたがこの注意も聞いていただけません。

御近所の方の長年にわたる連日連夜の被害に対する、我慢の限界の訴えにより
近日中にこの野良猫退治を実施いたします。
若し家で飼われるご希望が有れば二三日中
に自分の家に猫を引き取って下さい。 又、 餌に釣られて近所の飼い猫も野良猫と一緒に
なっている場合もあるかと思われます。 この回覧以後8月末まで、野良猫退治する間、
自分の家の飼い猫は家の外に出さない様十分管理してください。


ペットとして飼われている方には全く気にならぬ事も、飼っていない人、嫌いな人にとっては
抜け毛一本でも鳥肌の立つ不快な思いをされます。 お互いに犬や猫のペットを飼う場合は
飼われていない人様の事を考え注意して飼いましょう。

再度、繰り返します。 「野良猫を退治する期間は、自分の飼い猫をシッカリ管理していて
下さい」 「野良猫と一緒に捕られても一切責任は持ちません」
以上



2.鬼田への成敗、そして杉本氏との対面

会長宅に出向いてからの記憶が多少あいまいなのですが、
杉本さんは 自治会ぐるみで猫退治を試みようとした事実(回覧が証拠となって)、
そして 役所が業者を紹介した事にかなり問題あり、とのことで、市役所に激しく抗議を
してくれ、そして 鬼田会長には 非人道的な行為に対する厳重注意の電話を入れることを
約束させてくれました。

長々と書きましたが(^_^;)
結局今回の件で出来た事はこれくらいのものでした。 今の法律ではなかなかネコたちの
命を守りきることは難しいかもしれませんが、一匹でも不幸なネコを減らしたいという
気持ちをもっているのなら、なにがしらの行動を取ることが第一歩だと考えます。

*** ***
さて、暫くして動物たちの会が 関西に「避妊・去勢キャンペーン」で来ることになり、
佐野さんと私は、今回の件でお世話になった杉本さんに直接御会いしてお礼を言い、
活動に関して色々お話を聞こうということになりました。

会う場所や日にちを約束したのですが、佐野さんの御家族が急遽入院することになり
結局私一人で行くことになりました。
積極的に活動されてる佐野さんと違って、ノラネコに細々とごはんをあげてるだけの
私なので杉本さんと一体どんなお話をすれば良いのか・・・とドキドキものでした。

待ち合わせ場所の新大阪駅構内に行くと、杉本さんが誰かすぐわかりました。
事前に服そうを聞いてはいたのですが、 回りのオジサンたちと全く違った雰囲気を持った
男性でした。 カウボーイハット、ジーンズ、ブーツといったいでたちで、
電話での厳しい感じと全く違う、温和な方でした。 ちょうど、ムツゴロウさんをもっと若くたく
ましくした感じでしょうか?

新幹線の時間まで構内の喫茶店で話をし、「動物たちの会」の資料、そして
代表のヘロルドさんが書かれた本、「小さな友だちのために」をいただきました。

一時間程色々お話をしましたが、動物たちの会は「避妊・去勢」に重点を置いて、
活動をされています。 特にオスを飼っている飼主が、去勢をさせず野放し
状態にしている事が非常に多く、まずはそれによっていかに不幸な仔猫が
あちこちで誕生しているか、という事実を伝えなければならないということでした。

最後になりますが、自治会ぐるみのネコ退治というのは、よくある話だそうです。
まるで害虫駆除のように、平然と行われるという事実が私には信じられません。
そういう人達が、普段はどんなに心優しくて良い人だと言われようと人間として
徹底的に欠けているものがあるのではないでしょうか?

もっと簡潔にまとめたかったのですが、こんなに長くなってしまいました(@@)
最後まで読んでくださって有難うございました。

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