レイはに口付けた。
舌でやんわりとの唇をこじ開け、小さな舌を絡め取る。
そのまま床にもつれ込み、唇を離して耳朶を甘く噛む。
「あっ・・・ん、んん・・・・」
耳元にレイの熱い吐息を感じ、身体の奥に小さな火が灯る。
レイは素直な反応を返すに気を良くして、首筋や鎖骨に舌を這わせる。
「んっ・・・、っう、あ・・・・」
「、自分で脱ぐか?それとも破られたいか?」
「自分で脱ぐわよ・・・。」
意地の悪い笑みを浮かべたレイに顔を顰めて、は全裸になった。
レイは再びを引き寄せて、その肌の感触を楽しむ。
存在を主張し始めている胸の頂点を指で弾き、舌で転がす。
「んん、はぁ・・・・」
ふくよかな胸への愛撫を続けながら、片手を下へ伸ばす。
太腿を撫で擦り、の脚を開かせて、柔らかな茂みの中へ指を這わせる。
「あんっ!」
滲み出た蜜を敏感な芽に塗り付け、何度も撫で上げる。
の肌が熱く火照り、息が荒くなってくる。
「うっ、ん・・・、あぁん、んっ!!」
快楽に身を委ねるの艶かしい姿が、レイの欲情を煽る。
レイは愛撫の手を止め、ズボンの前を寛げて猛り狂った自身を解放し、の手に握らせた。
「俺も愉しませてもらおうか。」
レイに言われるまま、は身体を起こして彼の分身に唇を寄せた。
睫を伏せて舌を這わせ、先端を口に含んで吸い上げる。
レイはさらさらと零れ落ちるの髪をかき上げ、その表情を愉しげに見つめていたが、温かい口内と小さな舌の感触に、次第に低い快楽の呻きを漏らし始める。
「ぅ・・・、んむっ!」
頭を押さえ込まれたせいでレイが口内深くまで達し、むせ返る。
何とか息を整え、ゆっくりと顔を上下するとレイが苦しげに眉根を寄せる。
「ぅ・・・・・、もういい、離せ・・・・。」
の口から自身を抜き去り、濡れた唇を拭うを再び床に押し倒した。
そして両脚の間に身体を割り込ませ、その中心を一気に貫く。
「あああぁぁ!!」
凄まじい質量に、が悲鳴のような嬌声を上げる。
浅く深く突き上げられる度に、の身体が揺れる。
「んんっ!あっ、あっ、あぁっん!!」
「良い声だ・・・・、もっと聞かせてもらおうか・・・・」
「あ・・・・、ん・・・?・・・やっあああぁ!!!」
レイは一旦身体を引き離して、をうつ伏せにさせると、腰を抱え上げて再び貫いた。
先程よりも深い挿入感に、の嬌声が更に大きくなる。
「あぅ・・・、うっあぁ!!んっ、んあっ、あっああン!!!」
レイは勢いよく腰を打ち付ける。
そのリズムに合わせての身体が前後に揺れる。
規則正しく強い律動を感じる度に、が切なげな声を上げてよがる。
「あっ、はぁ・・!!んっあっ、ふ、あっっ!!!」
逃げて行くの腰を掴んで引き寄せ、奥を抉る。
の瞳から生理的な涙が零れ落ちる。
夜の静寂を、二人の荒い呼吸と卑猥な結合音が切り裂いていく。
「あっあぁ!!深っ・・・!い・・・やぁぁ・・・・!!」
鈍い痛みさえ感じる程奥深くを抉られ、が悲鳴を上げる。
そんなに征服欲を感じ、レイはの腰を支えて膝立ちにさせると、下から更に突き上げを始めた。
「やうっ!!あっああ、はぁっん!!あっあっあっ!!!」
身体と身体が激しくぶつかり合う音が部屋中に響く。
己をきつく締め付けてくる感触に限界を感じ、レイは猛然と律動を繰り返して性急に頂点へと駆け上がる。
その追い上げに、も限界に達する。
「ああっ!もっ、だ・・・めぇっ・・・!!!ああああーーーー!!!」
「ぅっ・・・!」
は強烈な快感に背を反らして絶頂に達する。
激しく痙攣する内部の奥深くに全てを解き放って、レイはようやくを解放した。
「ねえ、探してる人ってあなたの恋人?」
激しい快楽の波が引き、心地良い気だるさを味わいながら、が口を開いた。
「妹だ。」
「そう・・・。ねえ、聞いてもいい?」
「何だ?」
「どうして妹さんはいなくなったの?」
「・・・・連れ去られた。何者かが俺の留守に両親を殺し、アイリを、妹を攫って行った・・・・!!」
低く苦しげなレイの口調に、は驚いた。
この数日、常に冷静で余裕に満ちていたこの男が、こんなに感情を露にするなんて。
「ひどい話ね・・・」
「この時代にはよくある話だろうがな。」
「ええ・・・・。」
そう、よくある話だ。
この時代、力無き者は理由なく奪われ殺される。
ある日突然何もかもを一瞬にして失う経験をした者は少なくない。
何を隠そう自分もその一人なのだから。
「俺は必ずアイリを助け出す。そして犯人をこの手で殺す!」
激しい口調で言い捨てて拳を握り締めるレイ。
はその拳をそっと両手で包んだ。
「あなたの妹さんはきっと見つかるわ。」
「ふん、気休めのつもりか?」
「そんなつもりじゃないけど・・・・。でも生きている可能性はあるじゃない?なら見つかる可能性だってある。」
「・・・・・そうだな。」
の言葉と手の温もりに、レイはいくらか気が楽になったように感じた。
レイの表情が少し和らいだのを確認して、はレイの拳から手を離す。
「どうせ明日も早いんでしょ?もう寝ましょう。」
「そうだな。」
「おやすみなさい。」
「あぁ。」
― ふっ、この俺が女の言葉に慰められるとはな。
レイはの寝顔を見つめて、小さく笑みを零した。