男の指が、まるで値踏みするかのようにの肌をなぞる。
その指の感触に反応しそうになるのを堪えようと、は固く唇を引き結ぶ。
「フッ、その意地がいつまで続くかな?」
そんなの様子を楽しげに一瞥して、男は更にの身体を無遠慮に弄る。
白い胸を鷲掴みにし、頂に軽く歯を立てる。
「っっ!!」
軽い痛みには顔を顰めるが、男はお構いなしにの身体に刺激を与える。
強い力で胸を捏ね回され、きつすぎる刺激をその頂に与えられる。
は必死の思いでそれをやり過ごす。
やがて男の手がの身体を滑り下りる。
「もっと脚を開け。」
男が冷たい声で命じる。
「どうした?やはり怖気付いたか?嫌なら止めてもいいぞ?」
「・・・平気よ」
言われるまま、は自ら脚を開く。
途端にその中心を男の指が無遠慮に這い回る。
「っ・・・、ぅ・・・・」
開いた脚は男の身体で固定され、もう閉じられない。
巧みな指の動きに、の唇から微かに声が漏れる。
「やせ我慢するな。身体は正直だぞ?」
男は、秘所を弄る手を緩めながら、の耳に囁きかける。
「ち、違・・・・」
「ほう?」
「あんっ!!」
急に突起を弾かれ、思わず高い声が口をついて出る。
男は満足そうに唇を吊り上げ、さらに其処を攻め立てる。
「っく、・・・ぅ、ん・・・っ」
噛み締めた唇から、堪えきれない声が漏れる。
身体の奥から熱い蜜が溢れ出すのが分かる。
男は、シーツを握り締めて攻めに耐えるの様子を楽しげな表情で伺いながら、張り詰めた自身をに受け入れさせた。
「ああぁっ!!」
一気に奥深くを抉られる衝撃で、背筋に電流が走る。
男は自身を締め付けられる快感に一瞬眉根を寄せたが、の腰を掴んでゆっくりと律動を始めた。
「っん・・・、ぅ、っ・・・は、ァ・・・」
「・・・いい身体だ。野盗共にくれてやるには惜しい。」
「んっ、あァン!!」
身体を突き抜けそうな程の勢いで奥を抉られ、もはや声を抑えることも出来ない。
激しい衝撃に翻弄され、思考が霞む。
「ふあぅっ!んっ、あ、はァ、んんん!!」
「もっと鳴いてみろ・・・・」
「やっああん!!」
突き上げられる速さと強さに、頭がショートしそうになる。
自分の中で暴れるこの男の存在に翻弄され、全ての思考を奪われる。
「んああぁ!!!あぅっ、くっ、ん、は、アァッ!!」
「くっ!」
最奥を一際激しく突き上げられ、は頂点へと駆け上がった。
次の瞬間身体の奥に熱い迸りを感じ、そのまま男と共にシーツの海に沈んだ。
男は息を整えると、寝台の傍らに置いてあるテーブルの上の酒瓶を呷った。
そして衣服を整えて何事もなかったかのように寝台を下り、部屋を出ようとする。
「待ってよ、約束を破る気?」
「早く用意をしろ。置いて行かれたくなければな。」
「まだあなたの名前を聞いてなかったわ。」
「・・・レイだ。」
「そう。レイ、そこの箱から何か服を取ってくれない?このままじゃベッドから出られないわ。」
「・・・手間のかかる女だ。」
レイはが指差した箱の中から適当に掴んだ服を投げ渡す。
は手早く袖を通し、身支度を整えた。
「お待たせ。さあ行きましょ。」
「くれぐれも俺の足を引っ張る真似はするな。」
「分かってる。」
レイとはあるだけの飲食物を持ち、ゲインのアジトを後にした。
ようやく自由が手に入った。
そして家族の仇も討てた。
自分の手で始末出来なかったのは少々心残りだが、致し方あるまい。
そして当面の間はレイと名乗るこの男が自分の身を守ってくれる。
この男の側に居る限り、自分の命の保障はされる。
は、絶望しかなかった心に一縷の希望が宿るのを感じた。
なかなかしっかりした女だ。
この時代を生き抜く術を心得ているらしい。
この女が妹を見つけ出してくれるとは思わないが、何かの役に立つかもしれない。
少なくともその身体で我が身を愉しませてはくれる。
せいぜい利用させてもらうとしよう。
二人はそれぞれの思惑を抱えて、荒野へと旅立った。