遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
白竜湖の497
2014.03.22
今年も三月の春分の日に白竜湖に行くために、一ヶ月前から仕事を調整をして 
いましたが、今年の冬は寒さが厳しく、まだちょっと時期が早いかなぁ、と思っ 
ていた矢先、釣友のあんこうさんから、「14日に一枚目(44.1)が出たよ」との 
メールを頂きました。 
水位を確認すると雨後の水位上昇とニゴリで状況が良かったようでした。 
その後水位は減水。私が向かった21日は再び上昇傾向で、しかも雨によるニゴリが 
入っている感じでした。 
現地に到着したのは21日深夜2時。よがんす前のワンドを見渡しても、魚の気配は 
特にありません。とりあえず朝に状況を見てみようと就寝しました。 

翌朝、目が覚めてワンドを見ると地元の方をはじめ、多数の釣り人が竿を振ってい 
ました。 
ワンド内は相変わらず静かで、まれにマブがパシャっともじる程度です。 
まだハタキモードには入っていないな、ということで、昨年の秋にハタキ前用にと
草刈りしておいた下手のポイントに入ることにしました。 
そのポイントは基本的に低水位時の逃げ場として作っておいたものでしたので、竿を 
出してみるとやはり今の水位では馴染みで2本と深すぎました。 
2時間程度竿を振りましたが、全くアタリが出ませんでした。水位は上昇を続けている 
のですが、気温が低く、しかも雪やみぞれ、ヒョウなども降りはじめ、判断しました。 
「今日はもう釣りは止めておこう。水位の上昇を期待して、明日以降の釣りのために 
体力を温存しよう」 
それからは雪や雨が降る中、車の中でずっと時間を潰して一日を過ごしました。 
夜になってくつろいでいると、ワンドで竿を振っている釣友のふ○しくんからLINEが 
届き、小バタキが始まったとの事でした。明日はワンドでの釣りと心に決め、その日 
は就寝。 

翌22日、朝に釣友のバツさんがやって来られてワンドを見渡すとやはり小バタキが 
始まっています。多くの釣り人が竿を出されていますが、釣果は出ていないようで、 
ポイント選択を色々考えてみました。状況としては水位が上がっている。雨で濁りが 
入っている。昨日は気温が低かったが、今日は暖かくなる予定。昨日夕方に魚が 
ワンドに入ってきていた。ハタいてる魚は全て浅場ヘチ寄り・・・ 
この状況だと水深は1本無い浅場のハタキ待機ベラが日光で水温が上がると食いに 
入るかも、と予想出来る場所で、ワンド内の一番奥だけです。 
しかもワンド奥は入ってくる魚が必ず足を止める絶好の場所。狙い目です。 
しかしこのポイント、例年草刈りはしていないので釣りをすることが困難な場所なの 
ですが、バツさんが一言・・・「ここは今年は地元のSさんが刈ってくれてますよ」 
おおっ〜。もうここしかないと超即決で場所を決めました。 

このポイントでのセオリーは8尺でヘチ寄りに掘れた溝を狙うとの事ですが、ハタく 
ヘラが余りに少ないこと、ヘチ寄りに魚の回遊も確認できないこと、沖目では 
単発のモジリもあること。狙いは待機ベラということ、等も考えて11尺を出したい 
と思いましたが、8尺しか振れない木が頭上には覆っています。早速高枝切り 
バサミでポイントの整備。何とか13尺でも十分に対応できるポイントに仕上げる
ことができました。 

早速打ち込み開始。11尺で水深は1本程で予定通りの水深。仕掛けは刈っていない 
ボサに絡まるのを防ぐために一本針で16号。エサはハタキベラにも実績が 
高いマッシュ5イモグル1の比率に秘餌ヤエヤマクロレラ少々を混ぜたベストエサ。 
20分もしない間に早速突然のツンアタリで、43cmのヘラを上げ、これでボーズ 
を間逃れました。 

     

しかしその後ダムが発電を開始。見る見る内に減水が始まり、このポイント 
では厳しすぎるので、次回の増水まで休憩を入れることにしました。 
その間、たまたま来ていたボジョレーさんやバツさん、地元の方々と歓談。 
楽しく時を過ごしました。 

正午に増水が再開し、14時過ぎより再びエサ打ちを開始しに戻り、トコ休めの一投目、 
なじみきってしばらく待つと気配が・・・。そして「モゾッ」とアタリが入り、
合わせると重い。しばらくのやり取りで水中に巨大な白い魚を確認したところで針が
外れて痛恨のバラシ(>_<)白い鯉がウロウロしていたのでそれかもしれませんが・・・ 

その後、明確なアタリは無くなってしまったのですが、小バタキは続いており、 
この条件だと必ず良い時合になるはずだ、と信じてエサ打ちを続けました。 
そして夕方。18時を過ぎた頃にワンド内が激しくモジりはじめ、モジリが落ち着 
いた頃、その時はやってきました。ウキが大きく前ぶれた後、1cmほどの明確な 
ツンアタリ。「バシッ」っと合わせを入れると水深80cmの水中で巨体が抵抗をして 
きます。何度かの引き込みを耐えて姿が見えました。「で・デカイ」「デカすぎるっ」 
大声で周りの釣友に叫んでいる自分がいました。 
タモに入れるために頭が出たその魚を再度見て、なんじゃこれ、途方もなくデカイ(@_@) 

   
上半身だけが水面に出た所を想像してください 


無事にタモに入り、確認すると上半身と下半身の落差が余りに大きいので、意外に 
寸は伸びないかも・・・と思いつつ、地元の方々に現認しに来てもらいました。 
寸法は・・・49.7cm。おおっっ、白竜での自己最長寸突破 \(^o^)/ 
白竜に通いだして約10年。ようやくこのクラスの魚と出会えました(^o^) 
バツさんに協力していただき、手持ち写真を撮りました。 




皆さんに祝福していただいた後、再びエサ打ちを開始。その後は大き目の魚を 
一度バラしたのと普通のバラシが数回。40と43のヘラが一枚ずつ釣れたところで 
荷物を片付けて終了としました。気温が下がり、終了時には−1℃になっていました。 

翌日はポイントを変えて釣りをしようと思っていたのですが、少し頭痛もしていたので、 
リゾートセンターで風呂に入ってのんびりと過ごした後、午後には大阪に向けて帰宅 
しました。お世話になったあんこうさん、バツさん、ボジョレーさん、ふ○しくん、
そして何よりも地元の方々には感謝の気持ちで一杯です。 


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