遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
琵琶湖での50上
2009.04.11
春のハタキの季節がやってきました。 
ハタキの時期といえば大型が狙える季節ではありますが、「ハタキ中にはエサは
食わない」 という話もよく聞かれます。 
でも実際には私のよく行っている広島方面の白竜湖など、ハタキ中でもキッチリと
釣り上げる方も多く、話を聞いたり現場を見ると、ハタキの合間の数時間に釣られ
たり、 場所の選定に細心の注意を払っておられたりしていました。 

そんなこんなで、4月に入り、雨が降らず、日中の気温が20度を越える日が続く
中、各地のダムなどでハタキが始まりました。特に琵琶湖は標高の低い低地に
あり、また、 満月でもあるのでかならずハタくはずだとの予想を立て、「ハタキ時
に食わせる」ことを目標に8日(水)、仕事を終えてから走りました。 

到着して真っ暗な湖面を眺めると明らかにハタく音が聞こえてきます。コイに混じっ
て フナ系の魚もハタいているようでした。とりあえず各ポイントを一回りして、一番気
配の多かった橋の下のポイントに降りてみました。 
釣り座から狙えるのは水門からのミオ筋と、その周辺の台地のボサまわり。水深
が 1.5本あるミオ筋にエサ打ち点を設けましたがこれが後々の誤りに・・・ 
フナ系のモジリやハタキはごく浅い水深の台地上にばかりで、エサ打ち点には気配
が ありません。結局朝までやってバラシが一度だけで終わりました。 


11日(土)、前回の雪辱を果たすために再度琵琶湖に挑戦しに行きました。今回は 
事前にインターネットを使い、航空写真でボサの位置(浅場)の確認をして数箇所
設定 ポイントを頭に入れ、そこに入るためにボート持参で釣行しました。 
現場に着くと「へらとっさん」がすでに釣り座の準備をされており、状況を教えてく 
れたり、釣り場のアドバイスをしてくれました。 
その中で自分なりのイメージでミオ筋ではなく、長く続く直線の葦を止めている葦の
島のある1本以内の浅場のポイントに近い所が見つかったので、ボートを使用する
ことな く、そこに釣り座を設けました。 
15尺0.8本のトコで、ちょうど葦島の先端の横にウキがくるようになります。これに 
よってイメージとしてはハタク前の回遊ベラが島によって足を止めてくれると考えま
した。 

明るいうちはへらとっさんと談笑&怖い話をして、暗くなってからエサ打ちを開始しま
した。 
ハタキは前回と変わって見られません。エサ打ちは琵琶湖では基本、待ち釣りに利
があるので、「待ちがきき、溶けきる、集魚力のあるエサ」として、マッシュにいもグ
ル少し、集魚剤少々のエサを使いました。 

20時を少し回ったころ、モゾモゾとウキに変化が現れてきましたが、なかなか落と
そうとはしません。 
エサをさらにこねあげてさわりが来ても溶けないエサに変更して15分、ついに一節 
以上の「ドスン」を合わせると水深が浅いため、沖に向かって強烈に魚が走りました。 
なんとかこらえてタモに掬うと47.3cmの抱卵ベラ。琵琶湖での初尺半上で、調子は
最高!! 

                




皆が集まっての撮影後、再びエサ打ちを開始しました。しかしなかなかさわりが出ま
せん。 
23時を過ぎたころ、さわり?というより、細かな「チク」が数度続きました。そこで今度 
は「トコ休め」。釣り座を離れてミクシィのチェックなどをして10分後、再びエサ打ち 
を開始・・・1投目、馴染んでしばらくするとエサの割れ落ちのような早い食い上げア
タリ。 
残念見逃してしまいました。 
2投目、今度は見逃さないぞと竿を持つ手が強まる。ウキが馴染んでしばらくの沈黙
の後、 一節「ドン」、と力強いアタリが来る。よし、と合わせた瞬間に沖に強烈に走ら
れる。 
竿は振り出しのコイ竿。 
絶対にばらさへんで、と、両手でその一撃を耐え抜く。なんとかその一撃をかわして
も、 なかなか魚が寄ってこない。 
「コイか?スレか?」とも思ったが、その魚体が水中でライトに照らされて確信する。 

    「巨ベラや!!」 

駆けつけてきてくれたT氏もヘラやで、と声をかけてくれる。そしてついに上がってき
た。 
タモで慎重に魚を掬う。長手だが一目で「50はあるわ」と確信する。 

陸に上がって検寸すると「51.5cm」。5年ぶりの巨ベラとの再会となり、来て頂いた
方に祝福を受け、魚を帰してやりました。

   


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