遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
 山田ダムで自己最長寸・・・53.5cm
2004.05.05
04年5月5日の朝、前日の大雨が止んで、空が晴れてきた。
今日はもともと釣行予定は無かったが、やまちゃんさんが48.7cmを釣ったというこ
とを聞いて、急きょ昼から山田ダムに行くことに。
途中DAMさんに寄り、店にいたやまちゃんさんに50上釣れたらメールします
からっ!!と冗談で話をして、現地に着いたのが16時頃。まっちゃんさんに昼時合が
良いとメールをもらっていたので、急いで打ち込み始めた。

竿は17尺、1本半の宙で、エサは素マッシュ。打ち込みから1時間もすると尺ニ
ほどのヘラが3枚ほど来たが、かまわず続けてなじみ切りを続けていく。
さらに1時間後、なじみ際に一節入り、久しぶりに45.5cmの尺半上が上がった。
2月に48.7cmを釣って以来、毎週山田に通ってきたが、尺半はおろか、40上も
釣れていなかっただけにホッとする。
早速変えたばかりのAUの携帯でまんたろうさんに報告。無理と思いつつ「48上
釣れたらまたTELしますね」と伝えた。
そのころ向かいの人たちも帰り、右となりにBIGのF氏が入座された。
その後は釣り場も静まり返り、ただエサの打つ音と、エエやつのモジリだけが音を
立てる中、時折尺クラスのヘラが乗ったが、イイのが乗らない。
「やっぱりムリか・・・」と思いもしたが、尺半上が出ているのと、この1級ポイントで
なら必ず来るはず、と自分にいいきかせ、引き続きなじみ切りを続けていった。
しかしやはり来ずに、とうとう帰宅予定の23時になってしまった。

すでにエサはゴルフボール2個分ほど。
「このエサをどうするか、賭けるしかないっ!!」とつぶやき、少し練りこんでウキ
1本分タナを深くする。投餌1回目、何も触らない。2回目、やはり無理。
では・・これでドヤッ!!と、さらにウキ1本半分深くする。そして打ち込む。
「ブツッ」ときたか定かでないが、ガツン!!と乗る。 「来たぁ!!!」 「で・でかっい!!、上
がらん」 
思わず急いで立ち上がる。 「全然浮かんヮ、アカン」、もぐったまま右に左に
前に後ろに動き回るその魚に、今度は竿をためるためにイスに座ったり立ったり
を繰り返す。
「前の48以上の引きや、デ・デカイ」 慎重に・慎重に を心の中でつぶやき、その
強烈な引きに耐える。途中「コイか?」とも思ったが、宙でコイが来ることもめったに
無いと思い、さらにその引きに耐える。
そして一瞬顔が見える。「ヘラや!!」そう確信して、格闘を続ける。「あせったら負け
や、疲れるまで無理に取り込んだらあかん」と自分に言い聞かせ、両手で慎重に
竿をさばく。
そしてついに上がって来た。黒くゴツイ顔がこちらを向く。「まだタモ前出すなよ」と
自ら言い聞かせ、魚の顔がタモの直前に来たとき、「よしっ!」、タモを突き出す。

「やってもたぁ〜〜〜〜」

あまりの大きさに声も出ない。しばらく見入り、気がつくとタモを持つ手が震えて
いる。とりあえず急いで検寸台をもって上の道路まで出る。すると先ほどのF氏の
姿が見えたので前置きの言葉も出ずに「現認おねがいします」と話しかける。
「よし!」と快く引き受けてもらい、魚を乗せる。「53.3センチ!」私はもうまともに
言葉が出ない。
カメラ撮影のためF氏の持ついい検寸台に乗せかえる。「53.5になってるヮ」魚の
緊張が解けたのか、2ミリ伸びていた。デジカメを積んでいたので急いで取りに
行くと何と故障している。仕方なく先日買った携帯のカメラで撮影。つづいてまんた
ろうさんにTELをいれる。
「おめでとう!!」と祝福され、魚をダムに帰してやりました。

ヘラ釣り24年、ついにここまでやってきました。次はどうするか?? もちろん
「尺八へラブナ」狙いです(^_^)

                  
 

                 拡大写真です

(後日談・・・)
その後、山田ダムには1年3ヶ月もの間、真冬も含めてほぼ毎週のように通った
のですが、やはり50上には出会えませんでした。ダム釣りの難しさを改めて
再認識させられました。
この釣果がどれだけ偶然の産物だったのか・・・今になってつくづくと痛感して、
今後はこのような魚には多分もう出会う事も無いだろうと思ったりしています。(2005.10.15)

                                 


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