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ハードウッド・カッティング

hardwood cutting

ハードウッド・カッティングとは

ソフトウッド・カッティングとは、木質化した枝を使う挿し木です。
木質化した (=固い) 部分を使うので、「ハードウッド・カッティング」と呼びます。
休眠したフクシアから挿し穂をとるという観点で言えば「休眠挿し」に当たります。
熟枝挿しという言い方も可能です。
  • 適温:私は毎日の気温の推移が15〜23℃の環境で成功しましたが、サンプル数が少ないのではっきりとは言えません。
  • 適期:フクシアの休眠時です。
  • 方法:密閉しません。密閉するとボトリチス病が発生します。
  • 用土:鹿沼土などの粒状用土にピートモス、ゼオライトなどを配合した通気性重視の用土を使用しました。
  • 成功率:ソフトウッド (通常の挿し木) ほど成功率は高くありません。成功率を少しでも上げるために発根促進剤を使ってください。
この挿し木方法は次の場合に便利です。
  • 遠方どうしでも挿し穂をやりとりできます。抗菌剤で湿らせたキッチンペーパーなどにくるむと1週間ぐらい問題ないので海外との間でもやりとりが可能です。
    (植物の輸入時は、防疫所の指示に従ってください)。
  • 休眠中に根が食害された場合、株を再生できる場合があります。

1. 挿し穂と用土を準備する

挿し穂の上下を確かめて、下端 (発根する側) を鋭い刃で斜めにカットします。
細い側枝を取り除くときは、潜芽の損傷を防ぐために、必ずハサミでカットしてください。
深鉢に用土を入れて湿らせます。
少なくとも2節を用土に埋め込むので、深い鉢が必要です。
挿し穂の長さは30cm程度あります。

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2. 用土に挿す

割り箸などで用土に穴をあけてそっと差し込みます。
明るい場所で管理してください。
 

3. 毎日のスプレー

樹皮を軟らかくして発芽を促すために、毎日ぬるま湯をスプレーします。
噴霧時に温度が下がるので、かなり温度の高いお湯を使います。
さもないと、挿し穂に当たったときは冷水になってしまいます。

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4. 発芽と発根

早ければ、1週間で芽が伸びてきます。
このように芽が伸びている場合は、前後して発根します。
発芽および発根までの期間はまちまちです。
1か月を要するときもあります。
挿し穂にシワが寄り、しなびてしまわないかぎり発根の可能性があります。
上部にシワが寄っても、下の節から芽が出てくるときがあります。

5. その後の管理

右の写真程度に葉が増えれば、1株ずつに分けて管理します。
樹形のベースになる挿し穂が長いので、初年度はこんもりと腰の据わった株には仕立てにくくなります。
挿し穂から出た新芽を使って、すぐに通常の挿し木(ソフトウッド・カッティング)をすると、たくさん挿し木を作れます。今度は樹形も思い通りにできます。

ハードウッド・カッティングは、日本でフクシアを栽培する分には必要ないかもしれませんが、輸入時には便利です。機会があればご活用下さい。

(2009年8月13日)

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