説 明 会

説明会 2003年6月21日(土)19:00〜 於:塩屋公民館

当局側 H課長、T係長、他2名
住民  45名
住  民   2軒を例に説明を要求。

        「減歩は無いと聞いていた。どうして100万も150万もの清算金がいるのか。」
        「今までの説明では納得できない。」
        「本人は公開を了解している。」 
当  局    「個人情報は答えられない。審査請求中の内容については答えられないものもある。」 
 あくまでも口頭で説明しようとする当局と、心配できている住民との間で、書いて説明しろ、いや書かないの
問題で紛糾。
 「25%加算していると言っていたが、25%ではない土地がある。」紛糾。
 だまされたと主張する住民に対し、しらを切り通す当局。
住  民    「路線価が正しいという具体的な根拠を示せ。」 
当  局    「資料を持って来ていない。」
        計算式しか答えない。不親切な説明に終始。結局今までの話を繰り返すだけ。あくまでも根拠は示さな
        い。
        「私たちは私たちの考えでやっている。」 
 自分たちも計算ができないことを説明しようとしている。これは説明ではなく、言いっぱなしと言う。
 何と言おうと当局は、「間違いない」と言い張る。これを世間では説明というのか。
住  民    「人に請求するなら計算過程を説明せよ。」 
当  局    「時間がかかるからしない。準備をしていない。」 
 以前から要求していることだ。分かっていながらしらを切る。説明の責任を怠っている。
住  民    「14m道路の方が国道250号より、事後の路線価が高いのは何故か。14m道路といってもどこへも
        つながっていない。不必要な広さの道だ。」
        「7mの道路を広げて、14mにしたから100万200万負担せよと言うのはおかしい。あの道を造ったら
        負担が増えることが分かっていたはずだ。行政のミスだ。」 
当  局    「結果論だ。」 
住  民    「住民の気持ちが分かるか。」 
当  局    「答える立場にない。」 
住  民    「清算金が発生していると言うことは、減歩をしているのと同じだ。既存住宅は、減歩をしないと言っ
        た。」 

        「勝手に役にも立たない土地を押しつけておいて、詐欺か押し売りか。」
当  局    「それはあなたの考えでしょう。縦覧に来た人は少なかったが、説明している。」 
住  民    「地権者の言い分は一応聞くが、自分たちの考えはいっさい変える気はないというのか。」 
当  局    「決定した設計基準書は変えられない。説明はする。変えられる立場ではない。」 
住  民    「何故清算金を払わなければいけないのかと訊ねると、課長は『農家の人は減歩しているので既存住
        宅からももらえと言われた。』と説明した。」 
当  局    「とらえかたの違いです。基本的な考え方を言ったまでだ。」 
住  民    「決まる前に教えてくれなかったら反論のしようがない。」 
当  局    「決まる前には教えられない。平行線だ。」 
住  民    「無断で、土地を押しつけられた。少しぐらいの土地は無駄だからいらないと言っても、強制的に押しつ
        けられるのか。」 
当  局    「県の公告が有れば、換地は決定する。いらないと言える性質のものではありません。」 
住  民    「倉庫の建築を頼んだら、『初めは鉄板の予定が金で作ったから高くなった。払え。』と言われたらどうす
        るんだ。見積書を出すのがふつうだろう。押し売りと一緒だ。あんたは500万円払うのか。」 
当  局    「清算金とは性格が違う。考え方が違う。」 
住  民    「清算金を計算すると、坪20万だと30%以上の減歩になる。平均減歩の約20%と大きく違うのは、何
        故か。減歩はしないと言いながら、同じ条件の農地の減歩より、宅地の減歩率(金納)が10%も高いの
        は何故か。」 
当  局    「あなたなりの計算でしょう。よく意味が分かりません。確認します。」 
住  民    「公共下水道のマンホールが有る土地を押しつけられた。これは、違法だ。」 
当  局    「現在調査中です。その通りです。検討します。」 
 45人の住民を前にしても、終始「2軒の方への説明」にこだわろうとする当局。途中までは後ろの方まで話が聞こえなかったこともしばしばだったそうだ。

 結論を言うと、都合の悪いことは「調査中です。検討します。」と答え、設計基準書を盾に、何とか踏ん張ろうとする。住民本位もあったものではない。自然消滅をねらっている。きっと、市役所に帰れば、「よくやった。よく頑張った。」と、ほめてもらえるんだろう。こうしないと出世できないんだろう。

 疲れたより、あきれた顔をして帰ってきた妻を見て、そう感じた。赤穂市行政に対する希望も途絶えた。会ったことのない市長にしてみたところで、会見の可否の返事もないんだから、同じだろう。たった一人の市民のことなんかどうでもいいんだろう。

 私が、無断で取られた土地のことでも、こちらが何か言いに行くまで放っておくつもりだろう。詐欺、泥棒、悪徳業者、何と言われても蛙の面に小便か。

 初めて会に参加した人もいたそうだ。今まで、問題に気づかなかった人もいた。分からない人もたくさんいるはずだ。審査請求の方法なんて、分からない方が普通だし、気づかないまま清算金を払わされる人の方が普通だ。どうしていいか分からず、あきらめる人もいる。そんな人たちをこそ、大切にするのが行政の責務だと思うのだが。赤穂市には、真の行政は無い。
「お役人」が居るだけだ。会の後で、平の職員の一人が、ある参加者に「申し訳ありません。」と言ったそうだ。少しほっとしたが、出世するにはそれではだめなのか。