安田泰幸アート&スケッチ

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

中国地方スケッチ旅行

「JR山陰本線 萩駅舎」 2009 151x220mm

倉吉 新町 玉川沿いの白壁土蔵群          ポストカード水彩スケッチ  2011年  120mmx165mm
この4月、鳥取県の倉吉を旅した。鳥取県内でスケッチするのは初めてのこと。午前中遅めに出たので、倉吉に着いたのは午後、まず、石州瓦と漆喰白壁に焼板張りの土蔵造りが並ぶ玉川沿いへ。このあたりは江戸末期から明治にかけて、交通の要衝として、人や荷物が集まり、商業が栄えた町の雰囲気が色濃く残っている地域で、打吹玉川の重要伝統的建造物群保存地区になっている。 とりあえず、観光案内に必ず登場する風景をスケッチ。雨上がりで少し肌寒い。 2011/7/3記
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                  

「萩学校教員室」 2009 119x165mm

倉吉鍛冶町 八橋往来 鉢屋川沿いの町並み           ポストカード水彩スケッチ  2011年 120x165mm
倉吉の旅。2日目の日暮れ。観光客がそぞろ歩く旧市街の中心から少し離れた、八橋往来という古い街道に面した町にやってきた。観光マップにもそれほど大きくとりあげられていなかったので、後回しにしたのだが、それが失敗。生活感あふれるいい佇まいの家並みが続く風景に出会った。もっと早くに来ていれば、たくさん描けたのにと思いつつ、とにかくきれいな水が流れる用水のような鉢屋川に沿って建ち並ぶ家々と小口にかけられた小さな石橋が続く景色を描いた。夕陽に映える下町のなつかしい風景。いつかまた訪れたい町の一つになった。 2011/7/8記
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                     
鞆の昼下がり

「安田泰幸-街・旅・絵日記講座」の7月の講座は、広島県の鞆の浦へ1泊2日のスケッチ旅行でした。鞆港は瀬戸内海のほぼ中心にあたり、満潮時には紀伊水道と豊後水道から入り込む水流がこのあたりでぶつかるため、エンジンがなかった昔は、潮の流れが変わるまでここで待つ、「潮待ちの港」として賑わいました。現在の灯台に当たる常夜燈、階段状の石積みの岸壁・雁木、防波堤の波止、船をあげて手入れするドックのような焚場、そして船番所と、江戸時代の港の5点セットがほぼ完全に残る貴重な港です。昼ごはんに鯛飯を食べた後、みんなと鞆の家並みを描きました。
2010/7/28記

水彩スケッチ 「鞆の昼下がり」 2010年 (280x380mm)

萩城下町
江戸屋横町
木戸孝允旧宅


萩市内の中心に城下町の町並みが残されています。

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新旧尾道大橋と日立造船向島工場          水彩ケッチ  2010年  165x240mm
日立造船2011年カレンダーの9月-10月のページには、海をはさんで尾道の向いにある向島のスケッチが掲載されている。向島へはかつて尾道大橋という吊橋があったが、尾道と四国の今治を結ぶしまなみ海道ができて、新しく新尾道大橋ができた。しまなみ海道で四国に向かう途中の因島と向島に日立造船の大きな工場がある。昨年の夏、このカレンダーのスケッチ取材におじゃました。その折、尾道の本州側の浄土寺の展望台から向島の工場の全景を描いた。この展望台、レンタカーのナビにもなく、山中を歩きまわって、やっとたどり着いた。  2011/9/22記        
■日立造船2011年カレンダーに掲載

                                          
 

津和野 旧藩校養老館          ポストカード水彩スケッチ 2009年 120x165mm
暑い日が続く。涼やかな木陰、冷たい清らかな水の流れ、涼を呼ぶ水の音、爽やかな風、・・・。そんなものが恋しい季節である。パナソニック電工の2011年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-情熱」の8月にとり上げたスケッチは堀割の水が涼しげな小京都津和野の街角。津和野藩の藩校養老館で、文豪森鴎外や、「哲学」「科学」などの言葉をつくった明治の啓蒙家西周らもここで学んだという。萩へ取材に行った帰途に描いたもの。   2011/8/2記 

パナソニック電工2011年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-情熱」8月に掲載
                      
          
倉吉 大岳院           ポストカード水彩スケッチ  2011年 120x165mm
倉吉の旅。2日目の夜明け、三朝温泉の河原の露天の湯に入った。三徳川にかかる三朝橋のたもとの石ころの河原に設けられた小さな露天風呂で、男女混浴、24時間入浴自由、無料。三朝温泉はラジウムやラドンを含む放射能線として、ホルミシス効果が高く本格的な療養温泉として知られている。形ばかりの目隠しのよしずのかげで服を脱ぎ石で囲われた湯に浸かる。湯はきれいな薄エメラルド色で透明。たえず川の水の音が聞こえる。昨夜からの小雨が残っており、もやった山の風情も格別。少しぬるめで、いつまででも入っていられそう。20分ほどのつもりが結局1時間近く浸かっていた。さて、この日倉吉の町に戻って最初に描いたのが、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のモデルになったという安房館山領主里見忠義と家臣八賢士の墓が残る大岳院。 2011/7/7記
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                     
「倉吉石谷精華堂の打吹公園だんご」 と 「はこた人形」  ポストカード水彩スケッチ  2011年  
鳥取県倉吉の名物、「打吹公園だんご」は白い餅をあずき餡やうぐいす餡でくるんだかわいらしい三色だんご。明治時代に創作された菓子だとか。「はこた人形」は天明年間、備後から伝わり、倉吉で作られるようになった張り子の郷土玩具。なかでも娘をかたどった人形は、「はーこさん」と呼ばれ、災難除けとして童女にもたせたという。 2011/7/6記
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                     
倉吉西仲町 高田酒造          ポストカード水彩スケッチ  2011年  120mmx165mm
鳥取県倉吉のスケッチ3枚目は西仲町の高田酒造。倉吉に残る大きな造り酒屋は3軒。うち、清酒「元帥」の元帥酒造と、清酒「此君」の高田酒造が打吹玉川の伝建地区にある。高田酒造は「ひわだ屋」といい、建物は天保年間に建てられたという。主屋の正面は町筋に面して、敷地のずっと奥は玉川に面し、土蔵に裏木戸を設けて川に石橋をかけている。町に着くのが遅かったからか、この絵を描いたところで、日が暮れた。
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                  
倉吉鍛冶町 八橋往来 鉢屋川沿いの町並み」   ポストカード水彩スケッチ  2011年 120x165mm
鞆の浦
旅館のある坂道

街・旅・絵日記講座の鞆の浦スケッチ旅行で描いた石段の道に建つ和風の建物。1棟まるごと貸す旅館です。スケッチ旅行に参加された何人かの方と一緒に描いたものです。狭くて急な石段の道に複雑な構造の建物で、いい雰囲気の町角なのですが、全体を見渡せる場所がありません。仕方なくかたわらの祠の石段から、手前の草木越しに急角度の建物を描くことにしました。2010/8/22記
                                           

ポストカード水彩スケッチ 「鞆の浦 旅館のある坂道」 2010年 (120x165mm)

萩駅舎
JR山陽本線


萩市内

萩学校教員室


萩市内

SLやまぐち C571           水彩ケッチ  2004年  ポストカードサイズ 121x158mm 
9月のはじめに梅小路蒸気機関車館を訪れた。梅小路蒸気機関車館は、展示館でありながら、現役の車両基地でもあり、蒸気機関車の保守・検査・修理も行う。保存車両のいくつかは、今も本線上を営業運転しているもので、この「SLやまぐち」を牽引するC571もその一つ。C57は戦中・戦後にかけて201両製造された旅客用機関車で、完成度の高い美しいスタイルから「貴婦人」と呼ばれた。小学校に通うまで旧国鉄の関西本線港町駅(現在のJR難波駅)のそばに家があり、蒸気機関車は身近であった。この駅から東京へ行く急行列車もあり、それらを牽引していたのがC57やC58だったそうだ。  2011/9/28記
               
■松下電工卓上カレンダー に掲載
       
 
倉吉魚町 旧第三銀行倉吉支店          ポストカード水彩スケッチ  2011年  120mmx165mm
鳥取県倉吉へ来て、玉川沿いの白壁土蔵群を描いたあと、細い掘割のような玉川づたいに東のほうへ歩く。小さな橋をわたって南へ一本隔てた道の角に、擬洋風の建物があった。明治の終りに、銀行として大工の棟梁の設計で建てられたもので、今はカフェとコミュニティスペースに使われているようだ。国の登録有形文化財になっている。少し寒くなってきたが、角の電柱にもたれてスケッチしていると、同年代の男の人が話しかけてきた。地元でギターを使ってコンサート活動をやっているという。お互いにがんばろと言って去っていった。 2011/7/4記
■関西経済連合会刊「経済人」6月号表紙に掲載 
                     

「萩城下町 江戸屋横町 木戸孝允旧宅」 2009  124x168mm  120x165mm