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旧登米高等尋常小学校     2012年   水彩ミニアチュール  165 X 240 o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」の7、8月は宮城県を訪ねたスケッチで構成。
1-2月の岩手平泉・遠野で東北の雅びな心と素朴な心。 3-4月の秋田角館・小坂康楽館で東北の文武の心と思いやりの心。 5-6月の山形庄内・済生館で東北の生真面目に働く心と医療に寄せる心に触れるスケッチをとりあげてきて、7-8月は、東北の人々の教育に寄せる心に触れるため、宮城旧登米尋常高等小学校をスケッチした。明治時代の中頃に建てられた校舎は、中庭を囲むコの字型で、庭に面してベランダ風の廊下が設けられた開放的な建築。危険だからと閉じ込めるのではなく、子どもの自由闊達なのびのびした心を伸ばしてやりたいという気持ちが感じられる。国の重要文化財。  2013/08/16記
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」7、8月に掲載                            

YASUDA YASUYUKI

水彩画スケッチ紀行

仙台七夕     2012年   水彩ミニアチュール  120 X 1650 o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」の7、8月は宮城県を訪ねたスケッチで構成。3枚目は仙台の七夕まつりのスケッチを掲載。長さ10m以上の竹に、学問の上達を願う短冊、病気厄除けの紙衣、家内安全・健康長寿を願う折り鶴、商売繁盛の巾着などと、織姫の織り糸を表す吹流しの七つの笹飾りをとりつけ、その豪華絢爛さを競う。  2013/08/19記
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」7、8月に掲載 

安田泰幸アート&スケッチ

東北スケッチ旅行                                   No.1  

裏磐梯高原ホテル     2013年   水彩ミニアチュール  165 X 240 o
裏磐梯高原ホテルで9月6日から10月30日まで「安田泰幸スケッチ紀行展」を開催していただいている。旅で心に残った街角や建物、人々の暮らしなどさまざまな土地のさまざまな風景を小さな紙に閉じ込めたスケッチ250点を展示していただいた。これから裏磐梯は初秋の爽やかな季節。磐梯山や桧原湖、五色沼も彩り豊かな美しい自然が輝く。ついでに小さなスケッチ画も楽しんでください。  2013/09/11記       
■裏磐梯高原ホテルポストカードセット「森と湖の安らぎ-裏磐梯高原ホテル」に収録
遠野 山口の水車       2012年      水彩ミニアチュール    120x165o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹‐東北のこころ」の1-2月は岩手県。平泉の中尊寺金色堂と遠野のスケッチ。柳田國男の遠野物語のふるさとにたたずむ水車小屋。近くには遠野物語の語り部佐々木喜善の生家やデンデラ野など、民話の舞台のような里山が広がる。東北の人々のこころのふるさとは日本の原風景でもある。  2013/02/21記                                
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」1-2月に掲載
酒田日和山公園
洋式酒田灯台


山形県酒田市に取材で初めて訪れたときのスケッチです。1895年に宮野浦というところに建てられた、高さ9mの木造の灯台です。当初は石油ランプを光源にしていたとかで、やがてアセチレンガス灯、大正の終りには電化されました。近代的な新灯台ができた1958年まで使われていたそうです。









「国づくりと研修」2002年夏号裏表紙

喜多方 大和川酒造北方風土館   水彩ミニアチュール   2013年      120 x 165 o
現在、裏磐梯高原ホテルで開催していただいている「安田泰幸スケッチ紀行」展に展示していただいている作品の中から。ホテルからほど近い喜多方の町は蔵の町として知られているが、町の中にある蔵元大和川酒造の北方風土館もそのひとつ。土蔵造りの酒蔵のたたずまいがいい。館内では酒造についての見学や利き酒ができる。展覧会を機にホテルでつくっていただいたポストカード集のうちの1枚にもなっている。  2013/09/29記
■裏磐梯高原ホテル オリジナルポストカード「自然と文化の饗宴-会津」に収録
松島湾     2009年   水彩ミニアチュール  120 X 1650 o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」の7、8月は宮城県を訪ねたスケッチで構成。2枚目は瑞巌寺五大堂から眺めた松島湾。このカレンダーを企画している最中、2012年8月にもここを訪ねスケッチしたが、カレンダーに掲載したのは震災前の2009年に訪れたときのもの。大小260あまりの島からなる美しい景観は日本三景の一つに数えられ、古くから多くの人々の目を楽しませ、歌にも詠まれてきた。松島の瑞巌寺は伊達正宗の菩提寺としても知られ、多くの人々が訪れる。「島々や千々に砕きて夏の海」芭蕉。  2013/08/18記   
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹ー東北のこころ」7、8月に掲載  
角館     水彩スケッチミニアチュール   2012年   165 x 240 o 
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」の3-4月は秋田県の風景スケッチで構成したが、メインの絵柄はみちのくの小京都角館の桜の風景。佐竹氏の城下町として栄えた角館には、京都の公家高倉家が佐竹氏の縁戚であったことから、京の文化が取り入れられ、厳格で清廉な武家の文化とあいまって、町全体が落ち着いた風情を漂わせ、独特の美しい町並みが残されている。江戸時代としては破格に広い道も京の都を意識してのこととか。武家屋敷通りの枝垂れ桜が心和ませる。  2013/03/29記
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」の3-4月に掲載
赤れんが郷土館      水彩スケッチ  2012年  165 x 240 o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」の3-4月は秋田県の風景スケッチで構成した。そのうちの1つが小坂鉱山の康楽館。一時日本一の銀の生産高を記録した山の町には、たくさんの人が集まり、当時めずらしかったアパートや病院、鉄道などが整備された。鉱山で働く人々とその家族のための娯楽施設として1910年につくられた芝居小屋。スケッチしていると芝居が跳ねたのか、出口に数人の役者があらわれ、出てきた客とにぎやかに交歓している。お客さまサービスなのだろう。そばにある1905年に建てられた鉱山事務所とともに国の重要文化財。どちらも近年、修復され化粧直しし、公園として整備されていて、どこかパビリオンのようで味気ないのがちょっと残念。  2013/03/15記
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」3月に掲載
                                                             
赤れんが郷土館      水彩スケッチ  2012年  165 x 240 o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」の3-4月は秋田県の風景スケッチ。赤れんが郷土館は秋田市内にあり、もとは旧秋田銀行の本店。1912年に竣工した。国の重要文化財。郷土秋田の自然や風俗を描き続けた木版画家の勝平得之記念館や、伝統工芸の銀線細工を極めた名工関谷四郎記念室など、ふるさとの文化を築いてきた名人を顕彰する展示がある。  2013/03/12記                
■著書「れんが・街ものがたり」に所収
                                     
平泉 中尊寺金色堂新覆堂    2012年  水彩  ミニアチュール   165 x 240 o
ことしも日立造船のカレンダーにスケッチを掲載していただいている。2005年から、今年で8年目。今年のテーマは「ふるさとの息吹-東北のこころ」、震災で傷ついたふるさとの復興途上の東北6県の風景を描いた。1月は岩手県の平泉。世界遺産に登録された中尊寺の金色堂。東北に王朝文化をもたらした奥州藤原氏4代、清衡、基衡、秀衡、泰衡の遺体が安置されている。現在は新覆堂の中に、修復されて真新しく見える金色堂が収められている。          
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」1-2月に掲載

さざえ堂 福島県会津若松市   水彩スケッチ 2012年 ポストカードサイズ165X120 mm
東北スケッチ取材から戻った。9日間、3,427km、7県、19市町村をめぐった。さいわい暑さはそれほどでもなく、天気にも恵まれて、以前から見てみたかった風景や、初めて出会う風景をじっくり堪能してきた。今回は日本人のこころのふるさと東北を意識して、敬愛すべき人たちが残したゆかりの風景も訪ねてみた。成果はおいおい…。さざえ堂は今お世話になっている方からアドバイスをもらって寄ったところ。見た目三層のお堂は、二重構造のらせんの床になっていて、正面の入口から入ると、最上層まで上がってそのまま下りになり、裏の出口に出る。この構造はレオナルド・ダヴィンチが設計したといわれる、フランスのシャンボール城のものが知られているが、日本にもユニークな創造人がいた。 2012/8/16記                             

磐越西線普通列車    水彩スケッチ 1998年 ポストカードサイズ100X147 mm
著書「れんが・街ものがたり」 を執筆していたころ、東北地方の煉瓦の名建築をたずねて、数日間のスケッチ取材の旅をしたが、喜多方に向かう際、会津若松まで乗ってきた列車。
■著書「れんが・街ものがたり」に所収                                             

新潟県水原町の
三角だるま


パナソニック電工の2010年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉-志」の10月のページには、新潟県水原町の三角だるまのスケッチをあしらってます。200年近く前、京都の伏見人形にならい、土人形がつくられるようになったそうで、地名をとって山口人形として、この地の郷土玩具になっていました。50年ほど前、一軒の人形屋の主人が今のような形の起き上がり小法師をつくるようになり、人気になったそうです。縁起の良い玩具で、何よりも表情がいい。兵庫県香寺町にある日本玩具博物館を訪ね、スケッチさせていただきました。2010/10/5記                         
                                           

水彩スケッチ 「新潟県水原町の三角だるま」 2009年 パナソニック電工2010年卓上カレンダー 

水彩スケッチ 「山形県酒田 山居倉庫」 2002年 160x203 mm  

遠野土淵 カッパ淵       2012年      水彩ミニアチュール    120x165o
日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹‐東北のこころ」の1-2月は岩手県。平泉の中尊寺金色堂と遠野のスケッチ。遠野物語のふるさとには、たくさんの伝説や民話が残っている。日本一のホップ畑を抜けると、常堅寺という小さな寺があり、本堂の裏手に回ると小さな川が流れている。カッパ淵と呼ばれているあたりには、かつて河童が棲み、いたずらをして村人を驚かせたという。岸辺の小さな祠は河童の神を祀る。乳の神で、子をもつ母親が願をかけると乳の出が良くなるといわれている。里人の素朴で豊かな想像力がほほえましい。  2013/02/21記              
■日立造船2013年カレンダー「ふるさとの息吹-東北のこころ」1-2月に掲載     
山形県酒田
山居倉庫


最上川河口の酒田は奥州各地の物産や上方からの物資が集まる町として栄えてきました。江戸時代幕府の命を受けた河村瑞賢は江戸へ送る御料米を早く、安く、安全に運ぶために、酒田港を拠点とする西廻り航路を開発しました。日本海沿いに下関まで下り、瀬戸内海を経て、大坂へ。下田を経て江戸へいたる3,000kmを超える航路でしたが、荷物の傷みが少なく大いに利用され、酒田は庄内米を満載した千石船で賑わう米の積み出し港として繁栄しました。新井田川沿いにけやきの防風林に守られて並ぶ12棟の倉庫は、明治時代に建てられた巨大な木造倉庫で、今でも使われ、一部は庄内米歴史資料館になっています。


「国づくりと研修」2002年夏号表紙

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青森八戸の八幡駒     水彩スケッチミニアチュール  2009年  10x165 o 
パナソニックの2013年卓上カレンダー「松下幸之助の言葉−信頼」の3月の言葉は、「信頼してこそ 信頼される」。―「自分を信頼してくれない人を、信頼する人などいないはず。まずは自分から相手を信頼することが、信頼関係を築く第一歩となる。」ということで、青森地方の民芸玩具八幡駒と信州のわら馬の絵を掲げた。飼い馬も愛情を注いで育てれば、大いに役に立ち、助けてくれる。  2013/03/26記

ポストカード水彩スケッチ 「坂田日和山公園 洋式坂田灯台」 2002年 128x174 mm