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昭和48年1月15日発行 市政だより あかし 173

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昭和四十八年は見送り
高校入試 総合選抜制度 〜四十九年から実施予定〜

 昨年5月の定例市議会で「兵庫県公立高等学校入学試験に、住居地優先の総合選抜制度が実施されるようにう措置されたい」との請願が、採択されました。以来、明石市教育委員会では、「高校入学者選抜制度研究協議会」を設置し、広く市民のみなさんの意見を聞きながら慎重に検討してきました。
 この結果、兵庫県教育委員会は昨年12月13日、昭和48年度の公立高等学校入学者選抜制度実施要綱で「総合選抜制度を実施する地域」を、発表しました。そのなかで明石市の問題について、次のような見解を発表しています。

県教委の方針
1.昭和48年度の明石・加印学区の入学者選抜方法は、従来どおりの単独選抜制とする。
2.昭和49年度からは、明石市内の県立3高等学校(明石高、明石南高、明石北高)の入学者選抜制度について、住居地優先の総合選抜制を実施する予定である。
3.県・市両者で準備委員会を設置し、具体的な実施方法を決めて必要な条件整備をはかる。

 県教育委員会が、昭和48年度の実施要綱に発表と併せて、このような見解を発表したことは、総合選抜制実施について今後積極的な姿勢でとりくむことを示したものと言えます。

「昭和四十九年実施に備えて」
 総合選抜制を実施するためには、県と市が協力して教育条件を整備することが必要です。
 明石市教育委員会では、昭和49年度からの「総合選抜制」実施にそなえ、最低限、次の条件が満たされるよう県教育委員会に要請し、強力に実施をはかっていきたいと考えており、市民のみなさんに協力をよびかけています。

明石学区の現実
 明石市にある県立3高校(明石高、明石南高、明石北高)へは、加印、北淡、西神の各地区から約200名の生徒が、進学してきています。
 居住地優先の総合選抜を実施するためにも、又明石市内の進学者の増加対策からも、これらの地区を分離して、早急に明石学区を制定すること。
県立普通高校の新設
 明石市の人口増、特に西部地区の開発による人口急増策と、総合選抜制にともなう適正な居住地割りをするためには、西部地区に普通高校を新設しなければなりません。高校新設計画のなかに明石をおり込み。その新設時期を明示すると共に、明石北高の学級増をはかる。
教育条件の整備
 総合選抜で進学する生徒が、安心して指定された高校へ進学できるよう市内の県立高等学校の教育内容、教育方法、施設、設備、教職員構成などの教育条件を整備する。
実施方法の決定
 総合選抜実施の具体的な方法として、「居住地割り」や「志望入学を認める割り合い」なども、決定しなければなりません。 これらの問題については、県・市の両者で設置する「準備委員会」(仮称)で十分に検討を加え、できるだけ早く試案を作成し、市民のみなさんに協力いただけるよう計っていきたいと、考えています。
市教委から市民のみなんさんへ
 総合選抜制実施のねらいは、地域の子どもさん達がその地域の高等学校に進学し、小・中・高校で一貫した教育をおこない、地域の人々の協力を得ながら特色のある高等学校を育て、その高等学校が教育、文化の中心的役割りを果たすようにすることです。
 実施にあたっては、明石の子ども達が胸をはり、誇りをもって地域の高等学校へ進学する体制をつくりださなければなりません。
 総合選抜制の実施に、積極的なご理解とご協力をお願いします。
 なお、昭和48年度の入試は従来どおりですが、昭和48年度の入試から、できるだけ地域の高等学校へ進学させていただくよう、お願いします。


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