鴻応山から余野石仏

鴻応山から余野十三石仏など

（牧バス停～鴻応山頂～西野多尊仏～余野十三仏～遊仙寺～余野バス停）１万４千歩・約３時間

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◆経路地図

光明山近くの鉄塔下から見た鴻応山

牧バス停付近から見た鴻応山

　光明山近くの車道脇にある関電鉄塔下から見た鴻応山が印象的だったので、快晴に恵まれた成人の日、少し寒かったが登ってみることとした。下山後、余野バス停までの間に点在する石仏を拝観した。（2004年1月12日）

【鴻応山へ】
　池田始発余野経由牧バス停行きのバスに、途中駅絹延橋から乗車し４０分余りで終点の牧バス停に到着。バス停付近は標高４００メートルに近いためか、きりっと引き締まる寒さであった。バス停からすぐ近くに鴻応山が望める。光明山付近から見た優美な姿が印象に残っており、印象と比べながら登山口に向かうこととする。
　国道を暫く進むと大阪府と京都府の境界がある。地元の人に聞くと鴻応山の登山口へは、その50メートルほど手前を右折して進むコースが一般的だそうだ。ため池を通り過ぎ、集落内の舗装路を進むとやがて「鴻応山」への案内標識が見えてくる。天台山コースでも同様であったが、地元豊能町の関係者の方々がよく整備されているのだろう、初めての登山者にも分かりやすい。

大阪府京都府の境界

集落内の舗装路を進む

鴻応山の案内標識

　案内標識に従って竹林や桧林の中をしばらく進む。猪よけの囲いを越え、「牧登山口」標識の辺りから登山道らしくなる。暫く登ると「寺田登山口」からのコースと合流する。まもなく尾根コースとなり、雑木林の間から景色も開けてくる。右手には遠く亀岡辺りが望める。登山道周辺の日陰にはうっすら雪も残っている。これから一がんばりか、と思っている内に、山頂が見えてきた。集落内の案内標識から３０分余り、国道から４０分足らずでの山頂到着に、若干物足りなさを感じてしまった。起点の牧登山口の標高が既に４００メートルを超えるため、さほど苦労することもなく山頂に至ったのだと納得する。
　鴻応山山頂（678.9ｍ）は左側（妙見山側）が雑木林、右側（亀岡側）が桧林に囲まれ見晴らしはあまり良くないが、なだらかな山頂付近には切り出した桧が置かれ、登山者が座って休憩できるようになっている。配慮が行き届いている。雑木林の彼方は妙見山や光明山の方向だが、定かではない。鴻応山はやはり遠くから眺める山なのだろうか。
　山頂で暫く休憩後、もと来たコースを引き返す。下山は寺田登山口をめざすこととする。２５分ほどで栗林の寺田登山口に着き車道と合流する。牧バス停から１時間半弱、６千歩余りの登下山だった。
　合流後左手に暫く進み、まもなく右手側に開ける山谷バス停方向へ下ることとする。車道を外れ農道を進み振り返ると、今登った鴻応山が徐々に背後に姿を現してきていた。牧バス停付近ともまた違った姿であった。

牧登山口標識

寺田登山口コースとの合流

尾根から亀岡方面を望む

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鴻応山　山頂

鴻応山山頂から妙見山方向を望む

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寺田登山口

農道から鴻応山を望む

【石仏へ】
　府道に合流し、府立城山高校の上方に光明山や天台山を望みながらしばらく歩き、西野多尊石仏の案内標識に従い集落内の道を歩くと、小さい鳥居近くの山裾に西野他尊石仏があった。実は少し道に迷ったのだが、地元のおじいさんが丁寧に教えてくださった。ついでに余野十三石仏の行き方まで教えてくださった。分からないときは地図よりも地元の人に限る。
　余野十三石仏は川近くの田圃の中に安置されていた。石碑の表裏にそれぞれ１３体の仏が彫られており、表側にも裏側にも花が供えられていた。
　城山高校は余野城趾に建てられている。府道脇に立てられた案内板には、この城で生まれた黒田公息女・高山右近夫人（洗礼名ユスター姫）や余野城の謂われなどが記されてあった。案内板脇を登った遊仙寺境内には、散在していた無縁の石塔や石仏を集めて供養した寄せ墓があった。南北朝から明治時代までの仏教各宗派のものが集められているとのこと。
　余野周辺は石塔石仏の宝庫だが、見て回るには２～３日はかかるらしい。後日他の箇所にもチャレンジしてみよう。
　役場前の余野バス停から帰途につく。快晴ときりっとした寒さで、爽やかで気持ちのよい登山ウオーキングとなった。

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